前田と競り合うガラン photo/Getty Images
シメオネの哲学に合う選手なのか
サッカー界では移籍のミスマッチが時折起こるものだが、今季のリーガ・エスパニョーラで心配されている選手がいる。
今夏にセルタからアトレティコ・マドリードへ移籍したDFハビ・ガランだ。
左サイドバックに入るハビ・ガラン最大の特長は、攻撃性だ。これまでウエスカ、セルタでリーガ・エスパニョーラの戦いを経験してきたハビ・ガランは、サイドバックの位置からドリブルを連発してきた。
2020-21シーズンは、当時バルセロナに在籍していたFWリオネル・メッシに次いで2番目に多い121回ものドリブルを成功させ、続く2021-22シーズンもヴィニシウス・ジュニオール、ヤニック・フェレイラ・カラスコに次いでリーグ3位となる85回、昨季もリーグ7位となる72回のドリブルを決めている。サイドバックを本職とする選手としては、かなりの多さだ。
その活躍もあって今夏にアトレティコへ移籍したのだが、ここまでは全コンペティション合わせても143分間しか出番がない。
25日にはチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節のセルティック戦に先発したが、前半45分間だけでベンチへ退いている。気になるのは守備の強度とポジショニングで、セルティック戦でも守備面には怪しいところがあった。
アトレティコを指揮するディエゴ・シメオネは守備の規律に厳しい指揮官であり、守備面で貢献できない選手は構想に入りづらい。ハビ・ガランはその高い攻撃性からスペイン代表でも見てみたい選手だが、アトレティコへの移籍は正解だったのだろうか。