バルセロナを指揮するシャビ photo/Getty Images
采配に関しては疑問の声も
選手としてワールドクラスだった人物が名将になるとは限らないが、現在バルセロナを指揮するシャビ・エルナンデスの手腕をどう評価すべきだろうか。
現役時代のシャビは文句のつけようもない完成されたMFで、ジョゼップ・グアルディオラ率いるバルセロナ黄金時代を支えたチームの心臓だった。
その姿から、指揮官としてもシャビのサッカーIQは通用すると考えていたファンも多いだろう。しかし、シャビの采配には賛否両論といったところがある。
最近話題を呼んだのは、2-4で敗れたラ・リーガ第16節のジローナ戦でのDFアレハンドロ・バルデの起用法だ。バルデは左サイドバックを本職とする選手だが、シャビは65分からバルデをセンターバックの選手として投入している。
このゲームでは右のサイドバックにジュール・クンデ、左サイドバックにジョアン・カンセロが入っていたため、バルデを左サイドバック、カンセロを右、クンデをセンターバックにするパターンが一般的だろう。それだけに、サポーターもこの采配には驚いたようだ。
最近はサイドバックの選手をセンターバックにコンバートする例もあり、バルデもかなりスピードのある選手だ。将来的にはセンターバックへのコンバートも良いかもしれないが、果たして試合前から準備していた形だったかは疑問が残る。
SNS上では、「シャビは混乱している」、「シャビはMFとして天才だったが、今は最終ラインの整備もできていない」など、試合に敗れたこともあって辛口な意見が目立つ。
昨季はラ・リーガを制したが、やや選手の個人能力に頼り気味といった見方もある。今季は攻撃陣もロベルト・レヴァンドフスキを中心にギクシャクしたところがあり、不安な前半戦となっている。