仏代表は本当にEURO2024“優勝候補筆頭”なのか ウパメ...の画像はこちら >>

仏代表を指揮するデシャンはどうチームを構成するか photo/Getty Images

大会前に不安なポイントも

今夏のEURO2024でも優勝候補の一角に挙げられるフランス代表は、世界でも屈指のタレント集団だ。最終ラインから前線まで隙のないチームではあるが、ここ最近の状況には気になるところもある。



『フランス代表にも心配するところはある』と取り上げたのは、仏『Foot Mercato』だ。

ネームバリューは豪華だが、クラブで良いシーズンを過ごしていない選手がいるのだ。例えば最終ラインでは、バイエルンDFダヨ・ウパメカノが先発の座を失っている。さらにパリ・サンジェルマンDFリュカ・エルナンデスが先日行われたチャンピオンズリーグ準決勝1stレグのドルトムント戦で左膝の前十字靭帯を痛めてしまい、EURO2024を欠場する見通しだ。

フランスの場合はアーセナルDFウィリアム・サリバ、リヴァプールDFイブラヒマ・コナテ、バルセロナDFジュール・クンデ、インテルDFバンジャマン・パヴァール、チェルシーDFアクセル・ディサシ、ニースDFジーン・クレア・トディボ、あるいはレアル・マドリードMFオーレリアン・チュアメニをセンターバックへ回すプランを含め、センターバックをこなせる選手は多い。エルナンデスが担当できる左サイドバックも、ミランのテオ・エルナンデス、レアル・マドリードのフェルランド・メンディがいる。
しかし、ウパメカノなど気になる状況にある選手がいるのも事実だ。

怪我人という点では、バイエルンFWキングスレイ・コマンも右内転筋の負傷でEURO参加が微妙な状況となっている。

センターフォワードではインテルFWマルクス・テュラムが充実のシーズンを過ごしたが、フランス代表での経験はそれほど豊富ではない。パリ・サンジェルマンでランダル・コロ・ムアニが出番を失っているのも気がかりで、今大会もミランのベテランFWオリヴィエ・ジルーに頼る形となるか。

あるいはキリアン・ムバッペを最前線に据え、ウイングに同じPSGよりウスマン・デンベレ、さらにPSGでブレイクしている21歳のFWブラッドリー・バルコラをEURO本番で召集するプランもあるが、コマンが不参加となれば影響は大きい。

タレント力は抜群ではあるが、不安なニュースも出てきている。
果たして代表監督ディディエ・デシャンは現状を捉えているだろうか。