エデルソンは過小評価されている? チームのリズムとテンポを司...の画像はこちら >>

マンCの絶対的守護神 photo/Getty Images

2017年にシティに加入

現役時代にリヴァプールやトッテナムでプレイしたダニー・マーフィー氏はマンチェスター・シティの守護神であるブラジル代表GKエデルソンのチームにおける重要性を過小評価してはいけないと、英『Daily Mail』にて語った。

2017年にベンフィカからシティにやってきたエデルソン。足元の技術に優れ、ペップ・グアルディオラ好みのビルドアップのできるGKだ。シティ加入以降は、絶対的守護神として指揮官からの信頼も厚い。現在のシティの第2GKであるシュテファン・オルテガも他のクラブでは守護神になるほどの実力者であるが、エデルソンから守護神の座を奪えていない。

その大きな理由としては、同選手最大の持ち味である左足から繰り出されるパスの精度があるからだろう。オルテガも足元の技術に優れたGKだが、エデルソンは他のクラブのGKと比べても別格だ。最後尾でビルドアップに参加できるだけではなく、中長距離のパスから一気にチャンスを作ったり、攻撃のスイッチを入れることができる。同氏はエデルソンについて、「彼は私が一緒にプレイした何人かのミッドフィールダーよりも優れたビジョンと配給力を持っている」と絶賛。

さらに続けて、「エデルソンの意思決定は、シティのリズムとテンポの基盤となっている」とも綴っており、プレミアリーグ第36節のウルブズ戦でのハーランドの4ゴール目について触れている。

このゴールは豪快なシュートを決めたハーランドとスルーパスを出したフォーデンにスポットライトが当たっているが、そのフォーデンにパスをつけたのはエデルソンだ。ウォーカーから受け取ったボールをコントロールすると、前からハメにくるウルブズのプレッシャーを掻い潜るパスをフォーデンに出している。処理しやすいボールがきたことでフォーデンもスムーズにターンができ、このゴールに繋がった。まさにエデルソンから生まれたゴールと言ってもいいだろう。

裏に抜け出したハーランドや、過去にはアグエロに超ロングボールを蹴ってアシストを記録したこともあるエデルソンだが、ハイプレスをかける相手のライン間を破って2列目につけるパスも絶妙であり、シティには最後尾に司令塔がいるような錯覚さえ覚える試合もある。

同氏は、「これほど上手にボールを操るGKはかつて存在しなかった。シティの成功に対する彼の貢献は評価されるべきだ」と最後に語っている。エデルソンは数々のタイトルを獲得してきたペップ・シティにおいてもっと評価をされるべき選手なのかもしれない。