2014年にミランでプレイしたターラブト photo/Getty Images
当時のミランは8位と低迷していたが……
今から10年前の2013-14シーズン、ミランはリーグ戦を8位で終えた。指揮官クラレンス・セードルフの下でチームが混乱していた時期でもあったが、当時のミランで自身こそが1番の輝きを放っていたアタッカーだと豪語する選手がいる。
2014年の1月から半年だけミランでプレイしたMFアデル・ターラブトだ。
派手なトリックを持つテクニシャンとしてQPRで人気を集めていたターラブトは、2014年1月にミランへレンタル移籍。セードルフは当初よりターラブトを積極的に起用し、本人も期待に応えてリーグ戦14試合で4ゴールの活躍を見せた。
最終的にミランはターラブトを買い取ることはしなかったのだが、ターラブトはこの判断に不満があったという。セードルフの後任として指揮官に就任したフィリッポ・インザーギがターラブトを好まなかったことが理由のようで、ターラブトは当時のことを次のように振り返る。
「傲慢に思われたくないが、当時の半年間の僕はバロテッリ、カカー、ロビーニョらよりもチームの中で最高の選手だった。サポーターもそれを分かっていて、セードルフも僕を愛してくれた。わずか2か月後には完全移籍の噂もあったんだ。でも、インザーギは僕を好まなかった。インザーギのことをリスペクトはしているけど、今では彼が指揮官としてどのようなキャリアを積んできたのか誰もが知っている。弟(シモーネ)の方は、彼と違って順調だけどね」(伊『Gazzetta dello Sport』より)。
当時のミランでは本田圭佑もプレイしていたが、ターラブトは自身こそがNo.1だったとの考えだ。