サリバ、ガブリエウ、ホワイト、そして冨安で《新フェイマス・フ...の画像はこちら >>

ボーンマス戦でのガブリエウと冨安 photo/Getty Images

リーグ最少失点を誇る守備陣となった

現在、プレミアリーグ暫定首位のアーセナル。2位マンチェスター・シティは1試合消化が少ない状態で勝点「1」差となっており、ひりつくような緊張感のもと優勝争いを演じている。



そんなアーセナルの今季の特長といえば、失点の少なさが挙げられる。現時点で「28」はリーグ最少であり、これは明確な強みとなった。ウィリアム・サリバ、ガブリエウ・マガリャンイスのセンターバックコンビは盤石そのもので、ベン・ホワイトや冨安健洋といったCBタイプのDFがサイド攻撃もシャットアウトする。クリーンシートはリーグ最多となり、先日GKのダビド・ラジャがゴールデングローブ受賞を果たしたばかりだ。

次節はマンチェスター・ユナイテッドと対戦するが、3-0と快勝した前節ボーンマス戦後の会見で冨安は「2人のセンターバック、ガビとサリバがとても安定しています。ベンも同様です。
彼らのおかげで僕らはクリーンシートを何度も達成できました。僕もその一員となりたい。オールド・トラッフォードでも無失点を目指して頑張りたいと思います」と語った。

アーセナルのバック4といえば90年代後半に鉄壁を誇った「フェイマス・バック4」が思い出される。トニー・アダムズ、マーティン・キーオン、リー・ディクソン、ナイジェル・ウィンターバーンの4人は「1-0のアーセナル」と呼ばれた頃のチームを象徴する存在だ。圧巻は98-99シーズンで、なんとシーズン通して17失点で切り抜けている。
これがプレミア創設以後のアーセナルの最少失点記録だ。

伝説的な無敗優勝を成し遂げた03-04シーズンには失点数「26」を記録した。今季の「28」はそれに続く数字で、その他に失点数が30を下回ったシーズンはない。

冨安は謙遜したが、冨安も含む4バックとなったアーセナルは今や欧州でも屈指の守備力を誇る。まだ2試合残しているが、ここを無失点で切り抜けることができれば、伝説の「フェイマス・フォー」に迫るバックラインをアーセナルは手に入れたことになる。果たして今季の失点数をどこまで抑えることができるか、注目だ。