レアルを離れてハンブルガーSvへ向かったV・ニステルローイ photo/Getty Images
当時のオランダ攻撃陣は今よりも豪華だった
決勝ではスペイン代表に延長戦の末0-1で敗れたものの、2010年のワールドカップ・南アフリカ大会で準優勝の成績を収めたオランダ代表。
当時のオランダではロビン・ファン・ペルシー、クラース・ヤン・フンテラールがセンターフォワード枠で召集を受けていたが、そこに入りたかったと嘆く点取り屋がいる。
オランダ代表通算35ゴールを記録したFWルート・ファン・ニステルローイだ。当時は今のオランダ代表よりも前線のピースが豪華で、ベテランになっていたファン・ニステルローイもワールドカップメンバーには入れなかった。
ファン・ニステルローイはレアル・マドリードに在籍していたが、2009年の夏にはクリスティアーノ・ロナウド、カカー、カリム・ベンゼマが加入。他にもゴンサロ・イグアイン、ベテランのラウール・ゴンザレスがおり、ファン・ニステルローイでもポジションを掴めなかった。
そこで2010年の冬にドイツのハンブルガーSVへ移籍。ワールドカップへ懸命にアピールを続けたが、代表メンバーには入れなかった。
スペイン『as』によると、ファン・ニステルローイは当時のハンブルガーSV行きについて次のように振り返っている。
「2009年の夏にはクリスティアーノ、ベンゼマ、カカーが加入し、ラウールとイグアインもいた。当時の私は33歳か34歳で、2010年の最後のワールドカップに参加したいと思っていたからね。そのためには出番が必要だった。(レアル監督の)ペジェグリーニと話したところ、競争が激しいので難しいだろうと言われたんだ。それでハンブルクに行くことにした。
移籍したハンブルガーSVではリーグ戦11試合で5ゴールと結果を出していた。得点感覚に優れたファン・ニステルローイをスーパーサブ要員でワールドカップに招集するのも面白かったかもしれない。
他にも当時のオランダにはウイングにアリエン・ロッベン、ディルク・カイト、ライアン・バベル、エルイェロ・エリア、イブラヒム・アフェライ、司令塔にはウェズレイ・スナイデル、ラファエル・ファン・デル・ファールトがおり、前線の顔ぶれは今よりも明らかに豪華な構成となっていた。