昨季はベルギーのRWDモレンベークにレンタル移籍していたM・サール photo/Getty Images
昨季はレニー・ヨロがブレイク
近年のフランスサッカー界は優秀なセンターバックを次々と生み出しており、今夏もリールで育ったDFレニー・ヨロがマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれた。まだ18歳と若い選手だが、そう遠くないうちにフランスA代表へ入ってくるだろう。
だがフランスの恐ろしいところは、ヨロに続く可能性を持つ若手DFが他にもいることだ。今季のリーグ・アンでも、10代から主力としてプレイする大型センターバックが出てくる可能性がある。
まず1人は、FCナントのアカデミーで育ってきた19歳DFネイサン・ゼゼだ。190cmのサイズを誇るレフティーのセンターバックで、すでにリーグ・アンでも1000分以上のプレイ経験がある。サイズを活かしたフィジカルバトルに加え、足下の技術も評価されている。
すでにセリエA王者インテルやプレミアリーグの複数クラブが関心を示していると言われており、早々にフランスから羽ばたくことになるかもしれない。
もう1人は、名門リヨンに所属するママドゥ・サールだ。リヨンでは昨季ジェイク・オブライエンがブレイクしたが、今夏にはエヴァートンへ移籍している。センターバックのイスが1つ空いたことになり、18歳のサールにとってはチャンスか。
まだまだトップチームでの経験は浅いが、U-19フランス代表でもプレイしている194cmの大型センターバックだ。『Get Football News France』はサールの積極性を高く評価していて、194cmのサイズがありながら機動力を活かしてのインターセプトも得意としている。また10代の選手とは思えぬポジショニングのセンスもあると評価されており、フィジカルバトルは194cmのサイズが示す通り抜群の強さを誇る。
名門リヨンでブレイクできれば、こちらも早々に欧州トップクラブから目をつけられるに違いない。次々と若手実力派センターバックが出てくるフランスの環境は羨ましい限りで、この2人は今季のリーグ・アンで注目したい選手だ。