サラーは今季再び止められない存在に photo/Getty Images
圧巻の存在感
プレミアリーグも開幕から3試合が経過した。ここまではすでに7ゴールをあげるマンチェスター・シティのアーリング・ハーランドの好調ぶりに注目が集まるが、それに負けないほどのインパクトを残しているのが、リヴァプールの絶対的エース、モハメド・サラーだ。
ユルゲン・クロップからアルネ・スロットに指揮官が代わり、夏の補強でも大きな動きがなかったリヴァプールは開幕前、心配されていたが、そんな声とは裏腹にチームは絶好調。そんなリヴァプールで圧巻の存在感を見せているのが32歳のサラーだ。
第3節でマンチェスター・ユナイテッドを相手に3-0の完勝を飾ったリヴァプール。そのすべての得点にサラーが関与している。この試合1ゴール2アシストのサラーは3試合で3ゴール3アシストを記録。リヴァプールは3試合で7ゴール決めているが、そのうち6ゴールにサラーは直接絡んでおり、スロット新体制でも絶対的な存在として君臨している。
公式戦44試合で25ゴール14アシストを記録した昨シーズンは怪我やパフォーマンスの部分で批判されることもあったサラーだが、今シーズンは凄みを増しているように感じられる。32歳とベテランの域に入ったサラーだが、体のキレは戻っており、再び手をつけられないような存在となっている。
ルイス・ディアスとの両翼はプレミアリーグトップクラスの火力を誇り、さらにここまで3試合で唯一無失点をキープする守備陣を擁するリヴァプールはシティやアーセナルにも負けない完成度を誇るチームと言えるだろう。
一時代を築いたクロップからの引き継ぎは苦戦すると考えられていたが、スロットはここまで脅威的なチームを作り上げている。まだシーズン序盤ではあるが、期待感を抱かせるリヴァプールを圧倒的パフォーマンスで牽引するサラーから今シーズン目が離せない。