クリスタル・パレスで試行錯誤を続けるグラスナー監督 photo/Getty Images
フォレスト戦では[3-4-3]ではなく[3-5-2]を採用した
プレミアリーグ第8節ノッティンガム・フォレスト対クリスタル・パレスの一戦が行われ、後半に生まれたホームチームのストライカー、クリス・ウッドのミドルシュートが決勝点となり、フォレストが9月のリヴァプール戦以来の勝利を掴んだ。一方のパレスは未だに白星がなく、18位に沈んでいる。
昨季のパレスは後半戦に元フランクフルトのオリヴァー・グラスナーを招聘し、終盤戦では7戦無敗という素晴らしい成績でシーズンを走り抜いた。しかし、今季は低調なパフォーマンスに終始しており、グラスナー監督の地位も危うくなっている。
「これは戦術的な問題ではないと思う。メンタリティの問題、自信の欠如、私の責任だ」
「我々はxG(ゴール期待値)が常に1よりも高い数字となっているが、明確なチャンスを逃し続けている」
「形を変える時期なのかもしれない。今日は[3-5-2]でプレーしたが、ゴールを決めた経験のある選手をもっと起用し、適切なフォーメーションを見つける必要がある」
フォレスト戦に敗れたあと、グラスナー監督はシステム変更を示唆するコメントを『The Athletic』に残している。パレスの基本陣形は[3-4-3]だが、この試合ではエベレチ・エゼとエディ・エンケティアが2トップとなり、アンカーのジェフェルソン・レルマの前に鎌田大地とウィル・ヒューズが横並びとなる[3-5-2]を採用している。
フォレスト相手に敗れたものの、記録したスタッツは悪くなかった。シュート数「20」は今季のプレミア最多タイの数字で、枠内シュート数「7」はフォレスト(6)よりも多い。総得点数「5」はリーグワーストの数字だが、失点「11」は上から12番目の成績。グラスナー監督は「自信の欠如」がこのような現状を招いていると分析しており、ここからどのように選手に自信を植え付けていくのか注目したい。