クリスタル・パレスに加入した鎌田 photo/Getty Images
プレミア挑戦は厳しい船出に
まさかプレミアリーグ8試合を消化して1勝も出来ないとは、クリスタル・パレスのサポーターも予想していなかっただろう。
オリバー・グラスナー率いるクリスタル・パレスはここまで3分5敗と悲惨な成績になっており、降格圏となる18位に位置している。
これだけ結果が出ないとなれば、批判は避けられない。今夏に加わった日本代表MF鎌田大地も同じで、『The Atheletic』はクリスタル・パレスの問題点の1つとして鎌田の名前を挙げている。
「鎌田には強い注目が集まっている。彼はチームの最高年俸選手であり、グラスナーは鎌田の獲得にこだわってきた。しかし、ここまでの鎌田は期待はずれで、攻撃面の貢献はほとんどない。プレミアリーグの文化、激しさ、フィジカルに適応するのは大変だろう。そこは考慮すべきではあるが、ここまでの言い訳にはならない」
「最近の鎌田は、守備面での進歩が見て取れる。N・フォレスト戦でもボールを奪うために粘り強くチャレンジしていた。ただ、エベレチ・エゼと同様に守備で走り回るのは彼が得意とする分野ではない。10番としてパスやスペースへのランから見せる能力を最大限に活かさなければならない。これはチームのシステムの問題でもある。鎌田のパスセンスを活かすには、味方が裏のスペースへ走らなければならない。
グラスナー体制では[3-4-2-1]がメインシステムではあるが、あまりにも結果が出ないことから変更した方がいいとの声も出ている。その場合は鎌田の役割も変わることになるが、果たして鎌田とグラスナーはクリスタル・パレスで成功を収められるのか。想像よりも厳しいスタートだ。