リヴァプールでプレイする遠藤航 photo/Getty Images
プレイ時間は572分
リヴァプール2年目を迎えた日本代表MF遠藤航は今シーズン出場時間を大きく落としているが、リヴァプールファンの中で評価が上がりつつあるという。
遠藤は今シーズン、公式戦18試合に出場しているが、プレイ時間は572分。
途中出場がメインで、スタメンフル出場はわずか2回と少ないが、「クローザー」としてアルネ・スロット監督からも信頼されている。
そんな遠藤について、米スポーツ専門メディア『The Athletic』は「遠藤航は着実にリヴァプールのカルトヒーローのような存在になりつつある」と綴り、「31歳の日本代表は、今シーズンはほぼロボットのように完璧な状態だ」と称賛。さらに遠藤がリヴァプールファンの心を掴んでいる理由として、そのプロフェッショナルな姿勢にあると主張している。
遠藤は今シーズン限られた出場時間だけではなく、CBでもプレイしており、本職ではないポジションでも起用されている。同メディアは遠藤を空いた穴を埋める脇役と評しているが、それが同選手を特別な選手にしていると綴っており、例え出場時間が少なく、本職でないところで起用されることがあっても不平不満を言わず黙々と取り組み、与えられた仕事をこなす姿が遠藤の重要性を物語っていると伝えている。
また遠藤が以前所属していたシュツットガルトの元CEOトーマス・ヒッツルスペルガー氏は遠藤について、次のように語っている。
「彼は監督にとっては理想的な選手だ。なぜなら20試合もプレイしないかもしれないが、21試合目に先発すれば、求められることをきっちりこなす選手だからだ。時にはプレイしないことに腹を立ててほしいと思うこともあるが、彼は問題を起こすようなタイプの選手ではない。彼に対する最高の賛辞は、彼はただ機能するということだ。一見ネガティブなようだが、ある意味ではまさに望んでいることだ」
さらに同氏は遠藤のことを「超プロフェッショナル」とも称賛している。リヴァプールで出場時間は少なくとも、時にはキャプテンマークを任されることもある遠藤。
現状に文句を言わず、淡々と努力し出番が回ってきた時にはキッチリ仕事をこなす遠藤の姿勢にスロット監督やチームメイトだけではなく、リヴァプールファンも信頼を寄せているのかもしれない。
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