FCコモではニコ・パスがブレイク中 photo/Getty Images
若手の力でセリエA残留へ
前節にはナポリまで撃破し、セリエAで大きなインパクトを残している昇格組のFCコモ。その中でも話題を呼んでいるのがレアル・マドリード・カスティーリャから昨夏に獲得した20歳のMFニコ・パス、今冬にレアル・ベティスから獲得した19歳のFWアサン・ディアオの若手コンビだ。
パスは今季開幕より見事なパフォーマンスを披露しており、ここまでセリエAで6ゴール5アシストを記録。すでにレアルが買い戻しへ動くのではとの話題も出ていて、今季のセリエAで大ブレイクしたヤングスターの1人だ。
ディアオもシーズン途中の加入ながら、早くもリーグ戦で5ゴールと爆発している。このあたりはクラブのスカウティングも見事と言えるが、コモ側にはかなりの確信があったというのだ。
伊『Calciomercato』によると、コモのカルラルベルト・ルディSDは獲得へ動く段階から両者がセリエAで活躍できるとの自信があったと語る。
「まず我々のベースにデータを使った作業があり、それを終えてから実際のスカウティングへと入る。その結果、クラブの全員がニコ・パスの獲得に賛同したんだ。他にも彼へ関心を示すクラブはあったが、我々が最も確信を持っていた。彼のパフォーマンスデータを事前に見た時、セリエAで活躍できることに何の疑いもなかったんだよ」
「ディアオもニコ・パスのケースと似ている。まずは数字や統計を見ることから始める。大事なのは、チームに必要なタイプの選手かを読み取ることだ。彼に関しては1200万ユーロの資金を投じており、我々にとって勇気のいる決断だった。
この目利きは見事と言うしかなく、昇格組ながら13位につけている。まだ安心はできないが、残留への期待は高まっている。それも綿密に考え抜かれた補強策があればこそで、来季以降のチーム強化策も楽しみだ。