アストン・ヴィラも4得点で破った Photo/Getty Images
失点の少なさはリーグ4位
プレミアリーグは首位リヴァプールが独走体勢に入り、タイトルレースの興味は失われつつある。しかし2位以下はかなりの混戦となっており、トップ4争いは面白いものとなりそうだ。
ボトムハーフに目を向けると、驚異的な巻き返しを見せつつあるチームがある。日本代表MF鎌田大地が所属するクリスタル・パレスだ。
実はパレスは昨年の終わり頃から調子を上げてきており、11月9日のフラム戦で敗れて以来、リーグ戦で3敗しかしていない。11月末の時点でリーグテーブルでは19位であり降格も心配されていたのだが、現在は12位まで順位を上げてきた。『ESPN』によれば、1991年以降に11月末の時点で19位だったチームがトップハーフに入ったことはないという。しかし、現在10位アストン・ヴィラとの勝ち点差は6。トップハーフ入りは十分に考えられる。
『Opta』のデータでは年明け以降、パレスはプレミアリーグで2番目に優れたxG(ゴール期待値)を記録しているという。年明け以降に無得点で終わった試合はなく、イスマイラ・サールとジャン・フィリップ・マテタのホットラインが脅威となっている。エベレチ・エゼも6アシストと数字を伸ばしてきた。
また、守備の堅さもパレスの長所となっており、失点数33はリーグで4番目に少ない。マンチェスター・シティやチェルシーよりも少ないのだ。
オリバー・グラスナー監督のもと素晴らしい巻き返しを見せているパレス。FAカップでも勝ち残っており、リーグではアーセナル、シティ、フォレスト、ボーンマス、ニューカッスルらとの対戦を残している。彼らの存在はトップ4争いもかき回すかもしれない。