ベルギーは昨夏のEUROでも結果が出なかった photo/Getty Images
センターバックには不安が残る
新たにリュディ・ガルシアを代表監督に迎えたベルギー代表は、今月20日にネーションズリーグでウクライナ代表と対戦する。
14日には代表メンバーが発表されたが、GKではレアル・マドリードのティボー・クルトワが復帰。
攻撃陣は世代が代わっても豪華だが、大問題なのが守備だ。以前のベルギーにはヴァンサン・コンパニ、トビー・アルデルヴァイレルト、ヤン・フェルトンゲンなどトップクラブで活躍するセンターバックがいたが、彼らに続くDFがいない。
今回はレスター・シティDFヴォウト・ファエス、フランクフルトDFアルトゥール・テアテに加えてスポルティングCP所属の21歳DFゼノ・デバスト、ジェノア所属の22歳DFコニ・デ・ヴィンターも招集されているが、いずれもワールドクラスのDFとは言い難い。
予備選考の段階ではアトレティコ・マドリードでプレイする36歳のMFアクセル・ヴィツェルの名前も浮上していたようだが、ヴィツェルはアトレティコでセンターバックに入っている。ヴィツェルも全盛期は過ぎているが、ピースの少なさから頼るしかないのだ。
ベルギー『VoetbalPrimeur』によると、アナリストのルード・ヴァンデウォール氏も監督ガルシアに守備陣を整備してほしいと期待をかける。
「アトレティコでDFに転向したヴィツェル招集の可能性が議論されたのは、ベルギーの弱点が守備にあることの表れだ。それは新監督の下でも変わらないかもしれない。EUROとネーションズリーグでの失敗は守備だけの問題ではないが、ベルギーはアルデルヴァイレルト、コンパニ、フェルメーレン、フェルトンゲンの世代以降クオリティの低下に苦しみ続けている。ファエスとテアテも限界論があり、マット・スメッツ(ヘンク)のような若手はまだ準備が出来ていない。この問題にガルシアがどう取り組むのかは興味深い」
守備の改善なくしてベルギー代表の再浮上は実現しないだろう。