サウジ、してやったりか 地元紙「ルナールは賭けに勝った」の画像はこちら >>

サウジ指揮官エルベ・ルナール Photo/Getty Images

勝ち点1をしっかりと持ち帰ったサウジ

2026北中米W杯のアジア最終予選で、日本代表はサウジアラビア代表と対戦。0-0のスコアレスドローに終わった。

日本は終始ボールを支配し、ほぼハーフコートゲームのような内容だったが、サウジゴールのネットを揺らすには至らなかった。サウジアラビアは最後まで守り切り、勝ち点1を持ち帰ることに成功している。

おそらく、これはエルベ・ルナール監督の狙い通りだっただろう。サウジメディア『KOOORA』は、「ルナールが賭けに勝ち、日本戦でポイントをもたらす」と報じた。

サウジにとって、ここは勝ち点1でよかった。5バックでスペースを埋め、日本の攻撃をシャットアウトする。積極的に攻勢に出ることはほぼなかった。ボールを奪っても繋げないとみるや、前線のマルワン・アル・サハフィやフィラース・アル・ブライカンめがけてボールを放り込んだ。攻撃においてコレクティブなプレイはほぼ皆無で、サウジの枠内シュートは0。ボール支配率は22%だ。しかし、満足のいく結果を出したのはサウジの方だろう。

サウジは勝ち点10で3位のまま。一方、出場権獲得の直接のライバルとなるオーストラリア代表はインドネシア、中国に連勝し勝ち点を13まで伸ばした。しかし、オーストラリアの次戦はグループ最強の日本。一方、サウジは5位バーレーンが相手となるため、勝ち点を計算できる。そして最終戦はオーストラリアとの直接対決となり、おそらくここでひっくり返すことをルナール監督は狙っているのではないか。

日本ホームでしたたかに守り切ったサウジ。中心選手に怪我人も出ているなか、この結果は彼らにとって上々だったと言えるだろう。




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