インテルでプレイするラウタロ photo/Getty Images
もっと評価されるべきFW
インテルでの通算成績は323戦148ゴール49アシスト。見事な数字だが、FWラウタロ・マルティネスはまだ過小評価されているのだろうか。
ラウタロは8日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝・バイエルン戦1stレグでも技ありのアウトサイドシュートから先制点をもぎ取っているが、『CBS Sport』はもっと評価されるべきセンターフォワードだとラウタロを絶賛する。
インテルではキャプテンマークも任されているが、インテルではリーダーシップも身につけた。センターフォワードにしては珍しいタイプかもしれないが、そこまでエゴの強い選手でもない。周囲を活かす意識が強く、2トップを組むマルクス・テュラムとの相性も抜群だ。
すでにセリエAは2度制しており、今季は3度目のチャンスだ。コッパ・イタリアも2回、アルゼンチン代表では2022ワールドカップ制覇、コパ・アメリカも2度制覇している。
やや惜しいのは、2022ワールドカップで調子を落としたところか。アルゼンチンはリオネル・メッシが中心であり、当時はフリアン・アルバレスが大会途中から調子を上げてきた。ラウタロにとっては消化不良なワールドカップだったかもしれない。
しかし2024年のコパ・アメリカでは得点王にも輝き、チームの優勝に貢献。今季はアルバレスもアトレティコ・マドリードで大ブレイクしているが、ラウタロもアルバレスに負けない実力者である。前線にこの2枚が揃っているアルゼンチンはやはり強い。
インテルは2009-10シーズンに3冠を達成しているが、当時は同じアルゼンチン人FWディエゴ・ミリートがチームに栄光をもたらした。今回はラウタロがチームの英雄となる可能性があり、今季の3冠も全てはラウタロにかかっている。