寝技の技術で相手を上回った朝倉 (画像:RIZIN公式インスタグラムより)
元王者に完勝
「RIZIN男祭り」が4日、東京ドーム大会で開催。セミファイナルで朝倉未来が、元RIZINフェザー級王者・鈴木千裕と対戦し、復活勝利を飾った。
朝倉は24年7月28日の「超RIZIN.3」で平本蓮に敗れ一度は引退を表明。だがリベンジを誓い、今大会への出場を決めた。平本のケガで対戦相手が鈴木千裕に代わり、66.0キロ5分3Rのワンマッチで行われた。
1R、朝倉の動きはここ数試合とは明らかな違いがあった。パンチを繰り出してもその場に止まらず、ステップバックで距離を取り、相手のパンチをかわす動きがしっかりと意識されていた。
そしてその出入りのスピードで相手を翻弄し、30秒すぎにはタックルからテイクダウンに成功。鈴木に対してトップキープして制圧。パウンドや膝でダメージを与え続けた。
2Rもこの展開は変わらず。冷静に相手のパンチをかわしてから再度テイクダウン。寝技のテクニックは朝倉が何枚も上手、鈴木も力を使ってもがくが、朝倉が巧みな体捌きで、トップからタイミング良くパウンドを当て、下からは何もさせずにこの回も終わった。
しかし3Rは、朝倉にもヒヤリとする場面が訪れる。
朝倉はテイクダウンの隙を窺うも、前に出てくる鈴木の圧力と手数に入り込めず、しばし接近戦での打ち合いとなる。そんな中、鈴木の左フックを顔面に受け、その後、ラッシュの間に数発もらう。だがここでも朝倉は頭を振ってギリギリのところでかわし、その合間にも鈴木に左ジャブを与えるなど一矢報い、最後は相手を捕まえテイクダウンをきめた。
そしてそのままパウンドを落とし続ける中、鈴木は左目上の傷口から大量の出血。そこでドクターストップがかかり、朝倉は約2年ぶりの勝利となった。
朝倉はリング上でマイクを持ち、「強くなって帰ってきました。東京ドーム満員のこの景色で復活できてよかったです。良くない時もずっと応援してくれてありがとうございます。またすぐ戻ってきます。朝倉未来は最強じゃないといけないので」と現役続行も宣言した。
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