チェルシーのマレスカ監督 Photo/Getty Images
長期政権も視野に
チェルシーはエンツォ・マレスカ監督の来季続投を決断しているようだ。たとえ今季、チャンピオンズリーグ出場権を逃したとしても、その立場に変化はない見通しであると『The Athletic』が報じている。
現在45歳のイタリア人指揮官は、2024年6月にレスター・シティから招聘され、今季がチェルシーでの初陣となる。プレミアリーグ残り2節を残して5位に付けているものの、6位アストン・ヴィラとは得失点差での僅差であり、まだ順位は確定していない。
それでも、スポーツディレクターのポール・ウィンスタンリー氏とローレンス・スチュワート氏を中心とするクラブ首脳陣は、マレスカを2026年夏までは評価対象としない姿勢を示しているという。すなわち、今季の成績が即座の解任理由にはならない方針であるようだ。
冬季に相次いだ負傷者の影響や内容面で一定の成果を出している点も、クラブの理解を得ている要因であると同紙は指摘している。
また、クラブは5年契約でマレスカを迎えており、2年契約なのに1年で退任した前任者のマウリシオ・ポチェッティーノ氏とは異なる人選だったようだ。プレイスタイルの明確な方向性を持つ同氏は、フランスのストラスブールやアカデミー部門と連携する「マルチクラブモデル」にもフィットしているという。
UEFAヨーロッパ・カンファレンスリーグ決勝も控えており、対戦相手はレアル・ベティス。タイトル獲得に成功すれば、マレスカへの信頼はいっそう強まるだろう。いずれにせよ、チェルシーは短期的な結果に一喜一憂せず、現体制に腰を据えて臨む構えである。来シーズンにも注目が集まる。
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