キャプテンのフェルナンデス Photo/Getty Images
揺れる主将の胸中
UEFAヨーロッパリーグ決勝での敗戦後、マンチェスター・ユナイテッドの主将ブルーノ・フェルナンデスが自身の去就について言及。現時点では残留を望んでいるとしながらも、「クラブが売却を望むなら出ていく」との考えも明かした。
0-1でトッテナムに敗れたユナイテッドは、2024-25シーズンの欧州カップ戦出場権をすべて逃すという屈辱を味わっている。プレミアリーグでもクラブ史上最低順位でシーズンを終えることが確実視されており、チームの再建は待ったなしの状況だ。
そんな中、今季も中心選手としてプレイしてきたフェルナンデスにはサウジアラビアのアル・ヒラルが関心を示しており、高額のオファーが届く可能性もあるようだ。ユナイテッドが今夏の移籍市場での大型補強に向けて資金を捻出するうえで、30歳の司令塔の売却は現実的な選択肢のひとつともされている。
ポルトガルメディアに対しフェルナンデスは「クラブが退団を告げるまではここにいるつもりだ。私はクラブに再び素晴らしい日々をもたらす準備ができている」と語った。
続けて「クラブが金儲けのために売り時だと判断するなら、それはそれで仕方のないことだし、フットボールとはそういうものだ」と発言。自身の去就はクラブ次第であることを強調した。
また、ファンやメディアの間で批判の声が強まっているルベン・アモリム監督についても「彼は適任だと思う」と擁護。「結果が出ていない今、新たな監督を迎えるのは容易な状況だ。しかし、彼は適任だと信じている」と信頼を口にした。
フェルナンデスの発言は、クラブの未来と自身の立場を冷静に見つめるものだった。果たして同選手の将来はどうなるのか、注目が集まる。