神戸戦で負傷し自ら交代を要求した宮市 photo/Getty Images
ワーストの7連敗
J1第13節、横浜F・マリノスがヴィッセル神戸と対戦し、1-2と敗れクラブワーストの7連敗を喫した。
方針転換して臨んだこの一戦。
横浜は従来のパスを繋ぐスタイルからロングボール多用や相手の背後スペースを狙った新たな戦術へと変更し、突破口を開こうとした。
パトリック・キスノーボ監督は、その新戦術に適した抜群のスピードを誇る宮市亮を左ウイングで先発起用。前半2分には早くも功を奏し、チャンスを作る場面があった。GK飯倉大樹のロングキックに対して神戸DF山川哲史が目測を誤り、背後へボールが流れると、宮市がそれを拾ってドリブルでシュートまで持って行ったが、惜しくもサイドネットに阻まれ先制パンチとはならなかった。
このプレイはその後の展開に期待を持たせるものだったが、落とし穴が待っていた。新戦術における頼みの綱である宮市が、29分に再びシュートを放った際に負傷。右ハムストリングを痛めて立ち上がることができず、担架で運ばれる事態となった。
チームはそれでもシュート14本を放ち、勝利への執念を見せたものの、得点力改善には至らず1−2で試合巧者の神戸を上回ることができなかった。
負傷した宮市は、試合後のミックスゾーンで取材に応じ、「肉離れです。情けない。踏ん張った瞬間にいっちゃいましたね」と自ら語った。
またチームの勝利に貢献できなかったことについて「自分が出るからにはスプリントが求められるし、そこを出して何かを変えたかった。
勝ち点3を取りたかったですけど、こうしてまたケガをしてしまう所が自分の弱さ。スプリントを何本も何本も繰り返して貢献していかないと何かを得ることはできないので、もう1回立ち上がって、前を向きたい」と無念な心内を吐露した。
横浜は中3日で次戦、鹿島と対戦する。宮市の復帰の目処はまだ立っていない状況だ。
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