今季は難しいシーズンを過ごしたマンU photo/Getty Images
優秀な若手を引き抜く賢い補強が求められる
これまでのマンチェスター・ユナイテッドは、多くのサッカー選手にとって目標となる行き先だった。しかし今季はプレミアリーグでも15位に沈み、もはや選手が憧れる場所ではなくなったとも言える。
寂しい話ではあるが、英『Manchester Evening News』は今後のマンUは『賢い補強』をしていかなければならないと指摘する。ビッグマネーでスーパースターをかき集めるような補強は難しくなってきているのだ。
参考すべき例に挙げられたのは、ドイツ・ブンデスリーガのクラブだ。資金力でプレミア勢に勝てないこともあり、ブンデスリーガのクラブの中には将来性豊かな選手を安価で引き抜くといった補強をするところも多い。マンUもそうした動きを参考にすべき時がきたのかもしれない。
「近年のユナイテッドは選手補強が悲惨な結果となっており、高額なお金を費やした中から成功例を見つけるのは困難だ。彼らはそろそろ市場で賢く動くべき時だ。近年の大型補強を振り返ると、ポグバ、アントニー、サンチョ、ルカク、ディ・マリア、カゼミロ、この6名は誰1人として成功とは言えない。しかも、いずれも移籍金6000万ポンドを超える取引だった」
「レンヌにいたデンベレ、ナントにいたコロ・ムアニ、ディナモ・ザグレブのグヴァルディオル、ザルツブルクのショボスライなど、彼らはキャリアのNEXTステップとしてドイツを選んだ。もちろんユナイテッドはNEXTステップではなく、選手たちにとっての最終的な目的地でありたいだろう。しかし昨季リーグで15位に終わり、来季はELにも出場できない。それに対応する必要がある。
デンベレやコロ・ムアニはブンデスリーガのクラブで結果を残し、ビッグクラブへとステップアップした。現状を見れば、マンUはそうした若手選手たちにとっての踏み台となるべきなのかもしれない。