LAFCでは結果を出せなかったジルー photo/Getty Images
今夏のリーグ・アン行き迫る
昨年にミランを離れ、アメリカのロサンゼルスFCへ移籍したFWオリヴィエ・ジルー。ミランでは2021-22シーズンから3シーズン続けてセリエAで二桁得点を記録していて、ロサンゼルスFCにとって大きな戦力になると期待されていた。
しかし、ロサンゼルスでは38試合で5ゴール3アシストと思うような成績を残せなかった。今夏にはクラブワールドカップにも参戦したが、チームはグループステージ0勝で終了。ジルーも見せ場はなかった。
そんなジルーは大会終了後にロサンゼルスFCを退団することが決まり、母国フランスのリールと契約。MLSでこそ結果は出なかったが、実力と経験値は健在だ。
仏『L’Equipe』によると、元アーセナル指揮官アーセン・ヴェンゲルはジルーが活躍するうえで周囲に優秀なチャンスメイカーが必要になると語っていて、ロサンゼルスではそうした味方が不足していたとも言える。
「オリヴィエは質の高い選手を周りに必要としているタイプの選手だ。彼1人で違いを生み出すタイプの選手ではない。彼は他の選手に活かされるアタッカーだ。彼はチームを強化する術を熟知しているし、優秀な選手に囲まれることが自身のパフォーマンスに影響してくることを理解していると思う」
ジルーは自らドリブルで切り込むといったタイプではなく、ポストプレイやゴール前でパワーや高さを活かすプレイを得意としている。リールの方がその特長を活かしやすいかもしれないが、38歳で迎える新シーズンにリーグ・アンでゴールを量産できるだろうか。