中国でロボットサッカーが行われる Photo/Getty Images
「ヒト超え」はまだ遠く
中国で開催された“完全自律型AIロボットによる初のサッカー試合”が話題を呼んでいる。これはすべての選手がAIによって制御され、人間の操作を一切介さずにプレイする形式で行われたものであり、技術的な大きな挑戦として注目を集めた。
しかしながら、その試合内容は「人のように動くにはまだ程遠い」と評価されるものとなった。試合中には、ロボットが何もない場所で転倒する場面が頻発し、明らかに得点のチャンスとなるゴール前のボールにもスピードが足りず追いつけないなど、多くの課題が浮き彫りとなった。
中には、ロボットが突然動かなくなり、担架でピッチ外へ“搬送”されるという場面もあった。
SNSではこの実験的試合に対してさまざまな反応が寄せられており、コメント内には「真面目な話、いつ人間のサッカー選手が職を失うほどロボットが上手くなるの?」「ダイビング癖がひどいな」「監督はペップか?」などの冗談も見られた。
人間の知能と身体能力を模倣し、スポーツの世界に進出しようとするAI技術だが、その道のりはまだ始まったばかりである。今回の試合は、未来に向けた第一歩であると同時に、技術的なハードルの高さを再認識させるものとなった。
China hosted its first fully autonomous AI robot football match!
— beIN SPORTS (@beINSPORTS_EN) June 30, 2025
It's safe to say they've got a long way to go before they make it to the big leagues pic.twitter.com/cJCHRjcHDX