インテル・マイアミでプレイするメッシ photo/Getty Images
退団が現実味
リオネル・メッシがサウジアラビア移籍に向けて電撃交渉を進めているという。『L'Équipe』によれば、サウジ・プロリーグのアル・アハリがアルゼンチンの伝説獲得に向けて「数週間にわたって説得を続けている」と報じられている。
現所属のインテル・マイアミとの契約は2025年12月までであり、現時点で延長の動きは見られない。そのため、2025年以降の去就に注目が集まっており、古巣バルセロナも復帰の可能性を模索している。しかし、財政的な事情もあり、メッシ自身が巨額の契約を結ぶ中東行きを現実的に検討していると見られる。
一方、マイアミ側も慰留に全力を尽くしている。共同オーナーのホルヘ・マス氏は『ESPN』の取材に対し、「私たちの夢はメッシが来年3月の新スタジアム開場に『10番』として立つこと」と語り、契約延長への強い期待を明かしている。
「我々はレオがここでキャリアを終えることを願っている。彼がここを“ホーム”と感じ、快適であることが最優先だ。我々はあらゆる手段を講じて、彼が勝利に集中できる環境を整えてきた」
さらにマス氏は、「MLSが提供するあらゆる手段を活用して、今季も来季も最高の戦力を整えている。次なるスター獲得の準備もある」とし、戦力面からもメッシの満足度を高めていることを強調した。
だが、サウジアラビア移籍が実現すれば、クリスティアーノ・ロナウドとの因縁の再会が待っている。現在アル・ナスルに所属するロナウドは、すでに2027年までの契約延長に合意済みであり、再び“世界最高の2人”が同一リーグで競い合う構図が実現するかもしれない。
メッシの決断は、今後のサッカー界を揺るがすものになる可能性がある。