ファブリツィオ・ロマーノ氏 Photo/Getty Images
“移籍王”のブランド価値
代名詞「Here we go!」で知られるファブリツィオ・ロマーノ氏が、SNSから得ている驚きの収益が明らかとなった。『Hafi』の分析によると、ロマーノ氏はInstagram、TikTok、YouTubeの3つのプラットフォームだけで、直近1か月間に推定41万6158ドル(約6000万円)を稼いだとされている。
中でもInstagramからの収益が突出しており、23万2000ドル(約3400万円)から31万8000ドル(約4640万円)と推定されている。これにより、年間収益は350万ドル(約5億1000万円)から490万ドル(約7億1500万円)に達するとされ、ロマーノ氏のブランド価値がいかに大きいかを示している。
ロマーノ氏は現在32歳。かつて『Tutto Mercato』でキャリアをスタートさせ、18歳のときに最初の移籍情報をスクープ。その後『Sky Sport Italia』やジャンルカ・ディ・マルツィオ氏の下で経験を積み、独自のブランドとして活動を開始した。
彼のSNS総フォロワー数は8190万人以上に達している。なお、Xからの収益については最新の情報は出ていないが、2023年時点では約8万6780ドル(約1300万円)を稼いでいたとアプリの『Notus』が分析している。
純資産については、2023年に約210万ドル(約3億700万円)と試算していたが、現在はそれを大きく上回っている可能性が高い。
「ソーシャルメディアは好きだったが、ここまで大きなブランドになるとは思っていなかった」と『Transfermarkt』のインタビューで語ったロマーノ氏は、自身の代名詞「Here we go!」についても「偶然生まれたもの」だと明かしている。
「あるツイートの最後にたまたま書いただけだった。でもその後、みんなが『これは“Here we go!”案件なのか?』と尋ねてくるようになった。それが読者を喜ばせることが分かったので、意味ある時だけ使うようになった」
睡眠時間は5時間だというロマーノ氏のブランドは、もはや単なる記者の域を超えて、世界的な情報発信メディアとして確立されている。