ガラタサライでプレイしていたオシムヘン photo/Getty Images
本音を吐露
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、リオ・ファーディナンド氏が、スポルティングCP所属のヴィクトル・ギェケレスのアーセナル移籍について言及した。同氏は、ナポリのヴィクター・オシムヘンを確保できるなら、ギェケレスを逃しても「特に気にならない」との見解を示している。
『talkSPORT』によれば、アーセナルはギェケレスと5年契約で個人合意に達しており、交渉成立は時間の問題とされている。これに対し、ユナイテッドはかねてから27歳のスウェーデン代表に関心を寄せていたものの、主導権は北ロンドンのクラブに移っている。
ファーディナンド氏は、テニス選手ニック・キリオスとの対談で「もう何度も言ってるけど、僕がずっと推してるのはオシムヘンだ」と断言。「経験もあるし、トップレベルで得点を重ねてきた。ガラタサライが5000万ポンドを提示したという話も見たが、今の市場を考えれば“格安”だ」と評価を語った。
実際、オシムヘンは2024-25シーズンをローンで過ごしたガラタサライで公式戦41試合37ゴール8アシストを記録。スュペル・リグとトルコカップの二冠に大きく貢献している。ナポリ側も、彼の契約解除条項である6500万ポンド以下での売却を受け入れる可能性があるとされ、サウジアラビアのアル・ヒラルも獲得に動いているという。
「もし彼が5000万ポンドでガラタサライに行くなら、それは大きな失望だ。今のユナイテッドには間違いなく“9番”が必要なんだから」とファーディナンド氏は強調する。
その一方で、ギェケレスについて問われると「彼を逃すのは残念だが、それは代役がいない場合の話。オシムヘンを取れれば特に心配はしていない」と述べた。
ユナイテッドは今夏すでにマテウス・クーニャを6250万ポンドで獲得しており、さらにブレントフォードのブライアン・エンベウモ獲得にも本腰を入れている。しかし交渉は難航しており、現時点で合意には至っていない。
それでもファーディナンド氏は「焦る必要はない」と冷静だ。「ローマは一日にして成らず。すべてが早く決まるわけではないし、裏で動いていて発表だけが遅れているならそれでも構わない。クーニャが来たし、エンベウモにも動いている。問題は値段だけだろう」
「それでもやっぱり、もう1人ストライカーは欲しい。ダイナミックでゴールを取れて、チームに価値を与えられる選手が必要だ」
なお、ユナイテッドはドミニク・カルバート・ルーウィンにも関心を持っており、マーケット後半での動きが予想される。