ミラン戦に出場したダウマン Photo/Getty Images
ミラン戦で光ったダウマン
アーセナルはプレシーズンツアーの初戦でACミランと対戦。ブカヨ・サカのゴールで1-0と勝利した。
しかしプレシーズンマッチで注視されるのは勝敗そのものではなく、選手のパフォーマンスだ。特に、普段試合に出ないアカデミーの若手のパフォーマンスは注目を浴びる。この試合でも、アーセナルの15歳のMFマックス・ダウマンのプレイが注目を浴びたようだ。
66分にサカに代わって出場したダウマン。キャプテンのマルティン・ウーデゴーを思わせる繊細な左足のボールタッチ、そして鋭いターンを見せ、2人の選手を抜き去ってゴールに迫るシーンもあった。
英『Daily Mail』は「大胆不敵なプレイだったが、この少年のポテンシャルを考えると恐ろしくもある」「ダウマンはスティックに当たった(アイスホッケーの)パックのように繊細にボールを受け、氷の上を滑るように軽やかに動き回った。PK戦のセレモニーでは、左足の鋭いシュートでゴールキーパーの逆を突いた」とプレイを賞賛。この試合の前半には18歳のイーサン・ヌワネリが良いプレイを見せていたが、同紙はダウマンがプレイを見せた時点で、それは遠い記憶となったと綴っている。
ミケル・アルテタ監督は試合後に、ダウマンや同じく15歳で出場を果たしたDFマーリ・サルモンについて質問を受けている。
「15歳であのレベルでのプレイができるのは、チームの環境のおかげだ。最高のチャンスが与えられているのは確かだが、この子(ダウマン)のように、このような相手に対して力を発揮できる資質も必要だ」
実年齢をはるかに超えた成熟ぶりを見せたダウマン。昨季は練習でもトップチームに加わっていたようだが、年齢制限のためリーグ出場は叶わなかった。