レアル、シティ、バイエルンがAI導入で怪我予測に本腰 練習量...の画像はこちら >>

AI導入が本格化 Photo/Getty Images

“見えないリスク”を可視化する革新

レアル・マドリード、マンチェスター・シティ、バイエルン・ミュンヘンといった世界有数の強豪クラブが、選手のフィジカルコンディション管理において人工知能を積極活用し始めている。『MARCA』が伝えている。



この最先端のAIシステムは、選手個々の練習負荷、ケガの履歴、睡眠の質、栄養状態、試合でのパフォーマンス、さらには精神的な状態までを含む複合的なデータを統合的に解析。故障リスクの早期発見と、予防的な介入の精度向上を狙っているという。

これにより、従来の肉体的な疲労測定に加え、選手の「見えないリスク」も事前に把握できるようになってきている。感情の乱れやストレスがパフォーマンスや負傷にどう影響するかを数値化し、監督やメディカルチームが判断材料として用いる事例も増加している。

AIの導入は、単なるケガの予防にとどまらない。データに基づくトレーニングメニューの最適化や、試合へのコンディション調整にも活用されており、クラブにとっては重要な資産である選手の稼働率を最大化することが可能となる。

今後はさらに多くのクラブがこの流れに追随するとみられており、AIの精度と対応範囲が進化することで、フィジカルマネジメントの在り方そのものが大きく変わっていくと見込まれている。

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