パレード中のケリー Photo/Getty Images
祝福の舞台で飛び出した一言が物議
UEFA女子EUROを2大会連続で制したイングランド女子代表が、ロンドン市内で優勝パレードを開催した。アーセナルに所属するクロエ・ケリーは中心人物としてステージに立ち、観衆に向けて歓喜のスピーチを披露したが、その最中に“Fワード”を口にする場面が生放送で映し出された。
同代表は決勝でスペインと1−1で引き分けた末、PK戦を制して欧州女王の座を守り抜いている。ケリーは最後のキッカーを務め、ネットを揺らして勝利を決定づけた。凱旋パレードはロンドン中心部のザ・マルを通ってバッキンガム宮殿前でフィナーレを迎え、選手たちは順番にマイクを握り、ファンへの感謝を語った。
その中でケリーは「この仲間と肩を並べて立てることは、本当に特別だ!(It's so f◯◯king special!)」と発言し、“Fワード”がそのまま電波に乗る形となった。公共放送『BBC』が昼間の時間帯に生中継していたこともあり、波紋を呼んでいる。
さらに『Diario AS』は、ケリーのPK後の振る舞いに苦言を呈している。同紙によれば、彼女はゴール後にスペインGKカタ・コルの前に意図的に歩み寄り、挑発的なジェスチャーを見せたとし「これは不要な行為だ」と断じた。2022年のEURO決勝でも決勝点を挙げたケリーは、今大会でも準決勝イタリア戦で決勝弾、決勝では同点弾をアシストするなど再び輝いたが、その表現の強さが一部で波紋を広げている。
祝福の場でもスター選手の言動は厳しく注視される。大舞台でのパフォーマンスと同様に、公の場での発言にも節度が求められることを浮き彫りにする一件となった。