L・ディアス獲得もバイエルンのブンデスリーガ連覇は簡単ではな...の画像はこちら >>

バイエルンの選手達 photo/Getty Images

真の課題は守備的MF?

レヴァークーゼンからフリートランスファーでヨナタン・ターが加わったのに続き、バイエルン・ミュンヘンはリヴァプールからルイス・ディアスも獲得しようとしている。センターバックと左サイドのアタッカーは今夏の補強ポイントと指摘されていたポジションだが、どうやらどちらも即戦力の獲得に成功しつつあるようだ。



しかし、バイエルンのOBであるディトマール・ハマン氏は、バイエルンにとって補強すべきポジションはまだあると主張している。同氏はドイツ紙『Sport Bild』の取材に対して以下のように語っている。

「バイエルンの問題はセンターバックではなく、その前のポジションだ。誰がセンターバックの前でプレイしているのかをよく見なければならない。ヨシュア・キミッヒとレオン・ゴレツカはチーム内でより大きな問題になりつつある。バイエルンには守備のフィルター役がいない。彼らのアキレス腱は守備的ミッドフィールダーだ。私ならキミッヒは右サイドバックで起用する。そうしなければ、また今年もセンターバックに関する議論が出てくるだろう」

中盤の守備力不足は以前から指摘されていた課題であり、これを補うためにバイエルンはジョアン・パリーニャを昨年夏にフラムから獲得した。しかし昨シーズンの同選手は怪我もあって期待通りのパフォーマンスを発揮できたとは言い難く、キミッヒとゴレツカが依然としてレギュラーとして起用され続けている。これをハマン氏は問題視しているようだ。

また、昨シーズン2位のレヴァークーゼンでは前述のターに続いてフロリアン・ヴィルツやジェレミー・フリンポンら主力選手の流出が相次いでいて、これによってバイエルンのリーグ連覇の可能性は高まっているようにも見えるが、こうした見方にもハマン氏は反対意見を主張している。


「バイエルンの独走はないだろう。彼らが最終節の3試合前に優勝を決めるという状況にはならない。バイエルンには多くの問題があるからだ。どのチームがバイエルンを倒せるかという問題はあるが、私の中ではドルトムントがその一番手だ。彼らはバイエルンを長い間いらいらさせることができるだろう」

新シーズンのブンデスリーガ開幕まで残り3週間ほど。果たしてハマン氏の指摘は現実のものとなるのだろうか。

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