来季からはロッカールームの撮影が許可される Photo/Getty Images
特例措置だ
2025-26シーズンのプレミアリーグでは、テレビ放映権契約の刷新に伴い、放送各社による試合中の選手・監督へのインタビューやロッカールーム撮影など、かつてないレベルのアクセスが許可される。だが、クラブ側には「試合中に負けている場合に限り、ロッカールームへの立ち入りを拒否できる」という例外規定が設けられていることが明らかになった。
『Sky Sports』および『TNT』との新契約では、放送の魅力向上を目的に複数の要素が導入される。交代選手や監督へのインゲームインタビュー、ハーフタイム中の短い質疑応答、ゴール後のピッチ上での至近距離映像などが含まれる。そして特筆すべきは、ロッカールーム内へのカメラアクセスだ。
ただし、クラブは試合時にリードされている状況であれば、このロッカールームアクセスを一度拒否できる。ただその場合、シーズン中の別の試合で同様のアクセスを認める義務が生じる。なお、音声の録音はクラブ側の判断に委ねられており、映像のみの使用に限定されるケースもある。
放送局は試合の5日前までにアクセス希望内容を通達する必要があり、クラブは3日以内に回答。1シーズンにつき最低2回、いずれかの新要素を提供しなければならない。ロッカールーム撮影のタイミングとしては、ウォームアップ終了から試合開始前、前半終了時、試合終了直後などが想定されている。
ハーフタイムのインタビューは、試合前日までにクラブと放送局の合意が必要で、選手は40分までに放送局が提示した5名以上の候補から選ばれる。質問は最大3問で、内容は試合関連かつ前向きなものに限定される。
これらは一部試合で試験導入済みであったが、開幕戦リヴァプール対ボーンマス戦より本格導入される。総額67億ポンド規模の放映権契約の始動とともに、プレミアリーグは「見せるフットボール」への一歩を踏み出した。