チェルシーはハトまで獲得なら、ここ3年のDF補強だけで“約4...の画像はこちら >>

アヤックスでプレイするハトがターゲットに photo/Getty Images

ハトの獲得にビジョンはあるか

今夏も積極補強を続けるチェルシーだが、まだ終わりそうにない。現在はアヤックスからオランダ期待のDFヨレル・ハト獲得に近づいているとされ、情報サイト『Transfermarkt』は4000万ユーロ前後での獲得が濃厚と伝えている。



ハトは19歳と若い選手だが、すでにオランダ代表でもプレイしている。レフティーのDFとして左サイドバックとセンターバックの両方をこなすことができ、オランダ国内での評価は高い。

ステップアップは時間の問題だったが、同サイトは移籍先がチェルシーであることに不安を募らせている。というのも、近年のチェルシーはDF補強で思うような成功を収めていないからだ。

ハトを4000万ユーロで獲得したとなると、チェルシーは2022年からの3年間でDFの補強に3億9520万ユーロを投じたことになる。同期間でここまでDF登録の選手に資金を費やしたクラブは存在しないのだが、ヒットと呼べる選手はあまり多くないのが実情だ。

モナコから4500万ユーロで獲得したアクセル・ディサシ、レスター・シティから8040万ユーロで獲得したウェズレイ・フォファナ、ブライトンから6530万ユーロで獲得したDFマルク・ククレジャ、ナポリから4190万ユーロで獲得したカリドゥ・クリバリ、モナコから3800万ユーロで獲得したブノワ・バディアシル、リヨンから3000万ユーロで獲得したマロ・グストらがそうだが、ヒットとなったのはククレジャとグストくらいだろうか。

金額ではフォファナが最高額だが、フォファナは怪我に悩まされ続けている。まだ失敗と決めつけるには早すぎるかもしれないが、苦戦している選手が多いのは確かだ。

ハトも苦戦するかは分からないが、チェルシーのDF補強に明確なビジョンがあるのかは分かりづらい。左サイドバックではククレジャが絶対的な存在となっているが、ハトはセンターバックとして計算していくのだろうか。182cmとややDFとして小柄である点は気がかりだが、果たして。


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