昨季のベルギー1部を制したサン・ジロワーズ photo/Getty Images
環境問題を考えた取り組み
スポーツ界では毎年ユニフォームデザインが変わるケースが多く、サポーターの中には毎年新ユニフォームを買っている人も少なくないだろう。ユニフォーム売上はクラブにとって重要な収入源の1つだ。
そんな中、この流れに逆らっているチームもある。昨季ベルギー1部リーグを制したロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズだ。
昨季までは日本代表DF町田浩樹も所属し、過去にはFW三笘薫も所属するなど、日本のサッカーファンにも馴染みのあるクラブだ。スペイン『SPORT』によると、サン・ジロワーズは新シーズンも昨季と同じユニフォームを使用する予定となっている。
これはクラブが環境問題を考慮しているからで、「ファッションは世界の温室効果ガス排出量の8~10%を占めている」とクラブは声明を出している。
『Union Inspira』のスローガンの下、サン・ジロワーズは持続可能な社会を目指す取り組みに動いている。ユニフォームデザインを変えないこともその1つであり、サポーターは新たにユニフォームを買う必要がない。
スポーツ界では僅か数試合しか使わない特別デザインのユニフォームを出すこともあるが、同メディアはサン・ジロワーズのやり方の方がいいかもしれないとの見方を示している。ユニフォームの売上も大事だが、毎年新ユニフォームを作る必要はあるのだろうか。