ウォルトマデは世代別ドイツ代表でも結果を出してきた photo/Getty Images
シュツットガルトで試合数をこなす方が無難か
今夏のバイエルン補強案で何度も話題に挙がってきたのがシュツットガルトFWニック・ウォルトマデの獲得案だ。予算的にバイエルンの獲得は難しくなっているとされるが、ウォルトマデ本人はまだバイエルン移籍の可能性を探っているとも言われる。
ただ、23歳と若いウォルトマデが焦るべきではないのかもしれない。自身もバイエルンでプレイした元ドイツ代表のシュテファン・エッフェンベルク氏は、ウォルトマデが移籍するにしても2026年がベストとの見方を示す。
「この決定は1年延期すべきだろう。バイエルン攻撃陣が万全の状態にあるとしたら、ウォルトマデのポジションがどこにあるというのか。全く見当たらない。彼の成長もそうだが、来年のワールドカップの目標のためにもシュツットガルト残留が理に適っている」(『Sport1』より)。
今季もバイエルンの最前線はハリー・ケインで固定されており、ケインは開幕戦からハットトリックを記録するなど絶好調だ。ワイドな位置にはマイケル・オリーセ、新戦力のルイス・ディアス、さらにジャマール・ムシアラまで復帰すれば、確かにウォルトマデがスタメンに入るのは厳しいかもしれない。
ウォルトマデは来年のワールドカップでドイツ代表の重要戦力となる可能性もあり、シュツットガルトで試合数をこなす方が良いだろう。ワールドカップ終了後の移籍でも遅くはないはずで、ケインの後継者としてバイエルンへ向かうのが理想か。