今夏ニューカッスルに加入したヴォルテマーデ photo/Getty Images
ポテンシャル評価される23歳
バイエルンのレジェンドであり、元ドイツ代表DFフィリップ・ラーム氏は今夏シュツットガルトからFWニック・ヴォルテマーデ(23)を獲得したニューカッスルの決断に疑問を呈したという。
今夏絶対的エースストライカーの去就が騒がれ、最終的にリヴァプールへ移籍したアレクサンデル・イサクに代わるストライカーとしてヴォルテマーデを獲得したニューカッスル。
昨シーズン公式戦33試合で17ゴールを決め、U-21EUROでは5試合6得点3アシストの大活躍を見せた同選手がプレミアの舞台でどのような活躍を見せるかは大きな注目となっているが、ラーム氏はブレイクしたばかりの若きストライカーを今夏リヴァプールへ移籍したフロリアン・ヴィルツ(22)と比較しつつ次のように言及した。
「ニック・ヴォルテマーデの場合は違う。彼は23歳でヴィルツより1歳年上だが、9ヶ月前にハイデンハイム戦で得点を挙げて初めて1部リーグのレギュラー選手になった。ヴィルツがレヴァークーゼンで2冠を達成した年齢の頃、ヴォルテマーデはドイツ3部リーグに1シーズンレンタル移籍していた」
「彼がチャンピオンズリーグでどれほどの活躍を見せるかは不透明だ。シュツットガルトが昨季の同大会登録メンバーに彼を含めなかったため、彼はこの大会に出場していない。彼はまだビッグクラブ相手にまだ得点を挙げておらず、彼の最も重要なゴールは3部リーグのアルミニア・ビーレフェルトとのカップ決勝で決めたものだ」
「彼は実質的に実績のない選手だ。今夏のU-21欧州選手権では得点王に輝き、チームの中でも最年長選手の一人だった。ラミン・ヤマル、ベリンガム、ジャマル・ムシアラ、ヴィルツといったトップクラスの選手たちは、とっくにそのレベルを超えているため、こうした大会には出場しない」
これまでのキャリアをもとに厳しい視線を送っているラーム氏だが、ヴォルテマーデのポテンシャルは認めているようで、同メディアの中にて「ヴォルテマーデは予測不能だ。彼のドリブル、パス、シュートは教科書には載っていない。それらは唯一無二で、国際的にも比類がない」とも語っている。
それでも、ニューカッスルで苦戦する原因として「彼はまだ一貫性やパターンを確立させていない。
獲得に費やした金額を考えると、ヴォルテマーデの獲得は「ギャンブルだ」とも語っているラーム氏。ドイツ期待の若きストライカーは今節デビューする可能性もあるが、ニューカッスルでもその実力を証明できるか。