中谷潤人・打倒井上尚弥へ本格始動 バンタム級王座返上しスーパ...の画像はこちら >>

S・バンタム級への転向を表明した中谷 photo/Getty Images

5本のベルトを狙う

ボクシングWBC・IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人が18日、相模原市内の所属ジムで会見を開き、今月中に保持する2本のベルトを返上し、スーパーバンタム級へ転向すると発表した。

その最大の狙いは、来年5月に東京ドームで対戦が期待される同級4団体統一王者・井上尚弥が持つ5本のベルトだ。

主要4団体と米老舗専門誌「The Ring」認定のベルトを含め、すべて奪取することを目指す。

中谷は、6月に当時バンタム級のIBF王者・西田凌佑にTKO勝利を収め、この階級でやり残したことがないとの気持ちを持っている。そして、何よりも「強い井上選手がいる階級なのでモチベーションが上がる」と述べ、井上の存在が挑戦の原動力であることも口にした。会見では井上が5本のベルトを並べて見せる「ポーズ」をまねるなど、早くも闘志をむき出しにしている。

そんな中谷の新たな階級での初陣は、12月27日にサウジアラビアで開催される興行「RING5~ナイト・オブ・ザ・サムライ」となる。そして井上の練習パートナーも務めたWBC世界スーパーバンタム級8位セバスチャン・エルナンデスと対戦することも決定した。

中谷はさらに先日行われた井上のアフマダリエフ戦を見てより警戒を強めた。「引き出しが多彩、そこを上回っていかないと勝利できない」と語った。また転級したことで起こる変化としては体格的なアドバンテージを挙げた。「(アドバンテージが)少し減ると思うのでその分、工夫が必要になってくると思う」と分析した。

最後に新たな階級でも「ビッグバンがさく裂するところを楽しみにしてほしい」と語り、これまで通りKO勝利が魅力である彼なりの戦い方を続けるとアピールした。

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