テルナーナの会長に就任したクラウディア・リッツォ photo/テルナーナのInstagramより
思わぬ形で世界的にファン増加?
イタリアの3部となるセリエCで戦うクラブに注目が集まる機会はなかなか無いが、現在セリエCのテルナーナ・カルチョが話題を呼んでいる。
このクラブのオーナーに実業家ジャンルイジ・リッツォ氏の娘で、まだ23歳と若いクラウディア・ルッツォが就任したからだ。クラブにとって初の女性会長であると同時に、23歳で会長というのも珍しい。今回は父ジャンルイジから指揮権を引き継ぐことになり、彼女の存在がSNS上で話題を呼んでいるのだ。
SNS上では今日からテルナーナを応援するなんてファンまで登場し、選手というよりも会長のクラウディア・ルッツォを応援したい人たちが続々と出てきているのだ。
「今日までテルナーナなんてクラブは聞いたことがなかったが、これで生涯サポーターとなった」
「イタリア語は分からないが、今日から死ぬまでテルナーナを応援しよう」
SNS上ではこんな声が複数寄せられている。今回の人事で注目が集まっているのは間違いなく、これは1つのチャンスと言えるか。
クラウディオ・ルッツォ本人は「創立100周年にこのような歴史あるクラブの会長職に就くことを光栄に思う。私たちの目標は人々とスポーツの価値観を中心に、現代的で堅実かつ透明性の高いプロジェクトを進めていくことにある。全てのファンに熱意と誇りを取り戻すべく、決意を持って取り組んでいくつもり。私自身このクラブの大ファンでもある。難しい仕事だけど、素晴らしいチャンスでもある」とコメントしている(『The Sun』より)。
テルナーナは現在セリエCのグループBで7位と平凡な位置となっていて、セリエBへの昇格も簡単ではないだろう。クラウディオ・リッツォ体制でどうクラブは変わっていくのか。特殊な形ではあるが、今クラブには熱い視線が寄せられている。