ボーンマスなどでプレイしていたピュー Photo/Getty Images
フードインフルエンサーとして成功
サッカー選手のセカンドキャリアは様々だ。監督やコーチとして指導者の道へ進む者、解説者やライターとしてメディアに関わる者、はたまたまったく違う道へ進む者もいる。元ボーンマスのウインガーであるマーク・ピューの人生も意外な方向へと進んでいる。
現在38歳のピューは引退後、意外なことで人気を博すようになった。ピューは『The Foodie Footballer』というWebサイト、および同名のInstagramアカウントをQPRでプレイしていた32歳の頃に開設しており、これが大当たり。インスタのフォロワーは6万8000人を超える人気となっている。
「卵を茹でることもできなかった。チェリーズ(ボーンマス)がチャンピオンシップに昇格したとき、パフォーマンスを模索する方法を探したんだ。栄養学の講座を受講して、本当にたくさんのことを学んだ。エネルギーを与えてくれる食べ物、回復を助ける食べ物、スーパーフード。そういったことを教えてくれた」
「料理を始めて、本当に好きになった。料理に本当の情熱を抱くようになった。本を読み漁って、ポッドキャストも聞いている。栄養とフィットネスにすごく興味があって、今ではちょっとした健康オタクだと思っているよ」
ピューは『Planet Football』にこのように語っている。紹介するのは主にエアフライヤーを使ったシンプルで健康的なレシピだが、これが大ヒットとなり、英国のサッカークラブを訪問してワークショップも主催しているという。
「サッカー以外に集中できる何かがあるのはありがたかった。サッカーを続けるか、新しい情熱を追いかけるかを決めるときにも、これが助けになったんだ」
現代のサッカーシーンでは、試合の激しさや試合数は増加の一途を辿っており、選手を最高の状態に保つ栄養学の重要性は増していると考えられる。現役時代は誰もが知るスーパースターとは言えなかったピューだが、第2の人生は充実したものであるようだ。