PSGでプレイするデンベレ photo/Getty Images
これほど両足を使える選手も珍しい
昨季のチャンピオンズリーグ制覇にも大きく貢献し、2025年のバロンドールに選ばれたパリ・サンジェルマンFWウスマン・デンベレ。
その最大の特長と言っていいのが『両利き』だろう。
仏『Le Parisien』によると、レンヌのスカウトとしてデンベレを発掘した人物でもあるアルマン・ジレ氏は、ユース年代からデンベレの両利きぶりは目立っていたと振り返る。
「ウスマンには心を奪われたね。彼は華奢な少年だったが、年齢の割にボールコントロールは抜群だった。私が見た大会では、彼はゲームの勝敗を決定づける存在だった。両足でボールを扱うのが本当に上手かったから、どちらの足がベストなのか分からなかったよ。ひとまず利き足は右だと思う。それだけは間違いないんだ」
プロとなってからは食生活の乱れを指摘されるなど、全てが順調だったわけではない。しかしドルトムント、バルセロナ時代を経てデンベレも大人となり、そしてPSGで指揮官ルイス・エンリケと出会った。若い頃よりウイングを主戦場としてきたが、エンリケはデンベレを最前線に配置している。これが才能を引き出すことになり、完成された両利きアタッカーとしてバロンドール獲得に繋がった。