出世した人への代表的な言葉といえば、「おめでとう」「すごいね」ですよね。世間では、出世はおめでたい、喜ばしいことというイメージが強いのでしょう。
しかし、なかには「あえてヒラがいちばんだ」と出世を望んでいない人も存在するようです。そこにはどのような理由があるのでしょうか。出世を望む人のキャリアプランとあわせて考えてみましょう。
■出世を目指すか否かで変わること
多くの場合、入社したときには「頑張って上を目指すぞ」という意欲があったのではないでしょうか。しかし、年数が経つに連れて同期が先に出世していく、思うような評価を得られないという状況に陥るケースもあるでしょう。
そもそも、入社した人全員が順調に出世できるわけではありません。
また、役職と給料が連動していない会社も存在します。なかには、若いうちに出世したにもかかわらず、自分より下のポジションである先輩のほうが高収入という場合もあるのです。
それどころか、出世を望んでいない先輩のほうが割り切った働き方をしており、なんだか羨ましくなってしまうこともあるのだとか。
■キャリアとキャリアプランについて
「やっぱり自分は出世していきたい」という方は、今後のキャリアについて考える機会が多くなっていくと考えられます。そこで、キャリアについて改めて学んでおきましょう。
そもそも、「キャリア」は何を意味しているのでしょうか。厚生労働省が公表した「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書内のキャリア形成の意義によると、『「キャリア」とは、「経歴」「経験」「発展」「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし持続性を持った概念』と示されています。
そのキャリアをどのように繋げていくかを計画する。
今の会社で定年まで働いたあと、起業する可能性もゼロではありません。まずは将来の目標を決め、その実現を目指したキャリアプランを立ててみましょう。
■スキルアップという選択肢も
出世を目指していく手段の1つに、「自分のスキルを磨く」という方法があります。求められるスキルは役職などによって異なりますが、基本となるものはテクニカルスキル・ヒューマンスキル・コンセプチュアルスキルの3つでしょう。
テクニカルスキル
テクニカルスキルは業務追行能力とも言い、自分に与えられた仕事や業務、職務を適切にこなすための能力のことを指します。具体的な能力としては、以下のようなものが挙げられます。
- ビジネスコミュニケーション能力
- 自己管理能力
- 語学力
- PCスキル(パソコン)
ヒューマンスキルとは対人関係能力のことで、人間関係を円滑にして人との繋がりを最大限に活用するための能力と説明されることが多いようです。具体的な能力としては、以下のようなものが挙げられます。
- ヒアリング
- プレゼンテーション
- リーダーシップ
コンセプチュアルスキルは経営層に近い人に求められるスキルで、事業の現状把握や動向分析、戦略立案といった高度な判断力、分析力を指します。
- 論理的思考力
- 問題解決力
- 応用力
このようなスキルを身につけていくと、いずれキャリアアップにも繋がっていきます。あなたのキャリアプランを実現させるためにも、新たなスキルをどんどん身につけていきましょう。
「キャリアアップ」と「スキルアップ」、名前は似ていますがそれぞれの中身は異なります。「スキルアップ」がやがて「キャリアアップ」に発展していく、とイメージすると分かりやすいでしょう。
■まとめ
バリバリ働いて出世コースを突き進むのもよし、平社員のままマイペースで働くのもよし。