小さい子どもを育てていると、スマートフォン(スマホ)を買い与えるのはまだ早いけれど、わからないことを調べたり、ちょっとした空き時間のひまつぶしに使ったり…と、どうしてもスマホやタブレットを見せたいときがあるものです。



しかし、インターネットサイトで頻繁に見かける成人向け漫画の広告が気になって、子どもに見せられないと思ったことはありませんか?



さまざまなメディアで広告が出てくる仕組みと、広告が出ないようにブロックする方法をご紹介します。



■漫画の不快な広告が出てくる理由



インターネットの広告は「ターゲティング広告」という、利用者の閲覧履歴をもとに好きなジャンルを特定し、広告表示される仕組みがあります。



実際に、不動産探しのサイトを閲覧すれば、特定の地域のおすすめの物件が表示され、ECサイトで商品を検索すると、別のサイトの広告で閲覧した商品が表示されます。



では、漫画の広告についてはどうでしょう。成人向けサイトを閲覧したことがなく、電子書籍で漫画を読む習慣がない人のスマホでも、こうした漫画の広告が出てきます。「本当は成人向けのサイトを見ているのだろう。だからそういう広告が表示されるんだ」と言う方もいますが、これは厳密には誤りです。



それは、ターゲティング広告の精度が、決して高いとは言えないからです。漫画の広告に限らず、「ターゲティングに失敗したのでは?」と思えるような全く興味のないジャンルの広告が出てくることは珍しくありません。漫画の広告も、その人の閲覧履歴や電子書籍の利用履歴に関係なく、不特定多数の人に配信されるようになっているのです。



つまり、たとえ成人向けサイトを閲覧していなくても、こうした広告は誰にでも表示される可能性が高いということです。



大人でも見ていて不快になる成人向けの漫画広告を、子どもに見せたがる親はいないでしょう。しかし、ちょっとした調べものをするのに、親のスマホを子どもに見せたいときもあると思います。

では、どのようにして広告が出ないようにすればいいでしょうか。



■子どもに見せたくない不快な広告をブロックする方法



①不適切な広告として地道に報告する

不快な広告を見つけた時に、画像右上の「×」印を押して同じような広告を表示しないようにする方法です。



ただ、これだと広告を見つけたその都度「×」を押さなければならず、やや手間がかかる印象を受けます。



②アプリを使用してブロック

スマホのアプリを使用してブラウザの広告をブロックすることができます。バナー広告や、ポップアップなどの迷惑な広告をブロックするもの、アンチウイルス機能を備えたものなど、広告をブロックできる以外の機能が充実しているものもあります。



アプリによっては広告をブロックできないサイトがあったり、ブラウザが不具合を起こしたりすることもあるようです。アプリのレビューを読んだり、ネットの口コミを調べたりして、おすすめのアプリを探してみてはいかがでしょうか。



■子どもに端末を貸すときは親の管理を徹底すること



子どもでも閲覧できるような一部の健全なサイトやキュレーションメディアなどでもこうした広告は確認できるので、親が子どものそばで一緒にネットを利用するのがベストかもしれません。しかし、長時間一緒に見続けるのは限界があります。



ただ、成人向け漫画の不快な広告が表示されるサイトは、ある程度限定されています。子どもにスマホやタブレットを渡すときは、こうした広告表示がされないサイトを選んで見せるといいですね。



ネットで見かける不快な広告をブロックして、親も子も適切にスマホやタブレットを使用できる環境をつくりましょう。



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