「100億円あげちゃうキャンペーン」で、様々なメディアに取り上げられたPayPay。このキャンペーンで、PayPayを知った人も多かったのではないでしょうか? 一方、LINEPayは、SNSサービスのLINEが提供している決済サービスです。
キャッシュレスでの決済方法は他にもたくさんありますが、今春より大々的にキャンペーンを行っているスマホ決済アプリのLINEPayとPayPay。双方の使い勝手はどう違うのでしょうか。
■LINEPayとPayPayはどう違う?
似ているようで、似ていないLINEPayとPayPay。主な特徴をまとめてみました。

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■ほとんど同じサービスで、差別化するところはない!?
両社はほぼ同じ機能を持っています。ただ、強いていうと、PayPayはソフトバンクとワイモバイルの携帯回線を持っている場合、まとめて一括払いができるので、都度入金をしなくてよいところが便利です。
PayPayは、YahooIDと連携することができ、Yahooカードを使って入金することができます。そして、Yahooマネーの残高をPayPayの残高へ移行させることもできるので、Yahooのサービスを主に使っている人は、PayPayを使うことによって利便性が高まります。
一方、LINEPayは、LINEPayカードを使ってお店で入金をすることができたり、コンビニ(セブン銀行、ファミリーマート)から入金をすることもできます。
両社とも、銀行口座の登録をすることによって、口座より入金して使うことができますが、それ以外にも入金の方法としてはクレジットカード(PayPayはYahooカード、LINEPayはLINEPayカード)、現金の場合はセブン銀行のATMから入金して利用することができます。
また、両方ともスマホがあれば、クレジットカードを持っていなくても、セブン銀行のATMから入金して利用することができます。
しかし、出金に関しては、PayPayは残高を銀行口座へ出金する機能はありませんが、LINEPayは銀行口座へ出金することができます。今のところ、出金に関してはLINEPayの方が有利といえるでしょう。
■結局、どちらが使いやすいのか?
同じスマホ決済アプリで、その機能に大差はありませんが、LINEPayは、言わずと知れたチャットツールのLINEを運営する会社から生まれたものであり、ソフトバンクとヤフーの合弁会社のPayPayは通信とITの機能を決済サービスに活かしているものです。
そのため、割り勘や送金の手続きについては、LINEPayはもともとLINEというチャットツールに付随したサービスなので、お金の決済サービスから始まったPayPayよりも、人によっては親和性があるかもしれません。
また、LINEは様々なサービスを展開しているので、LINEのサービスを使っている人にとっては、LINEPayは利用しやすいでしょう。一方、PayPayはヤフーのサービスを使ったり、Tポイントを貯めている人などにとってはポイントなどが貯めやすいという点があるでしょう。
結局、どちらが使いやすいのかは、自分が普段利用しているお店や生活圏内にどちらの決済サービスが多いのか、そして、自分が利用しているサービスとの親和性次第で変わってくるということになります。
■まとめ
消費税増税により、ますますキャッシュレス化の波が勢いを増していきそうです。キャッシュレス化は国の事業の一環でもあるため、キャッシュレス・消費者還元事業に登録した事業者には、補助金が支給されるなどの支援があります。
そのため、決済サービス会社は、決済を行う事業会社に自社の決済サービスを導入してもらい、より多くの人に使ってもらうことが必要なのです。そうなると、今度は貯まったポイントをどう活用するかを考えないといけません。
キャッシュレス化の流れからは目が離せません。
【参考資料】
LINEPay公式サイト( https://line.me/ja/pay )
PayPay公式サイト( https://paypay.ne.jp/ )
キャッシュレス( https://cashless.go.jp/providers/how_to_register.html )(一般社団法人キャッシュレス推進協議会)