■【マンガ記事】しらたまママのパニック奮闘記
パニック障害という病気を20年抱え続けながら、出産を経験し、今も育児真っ最中である作者のしらたまママさん。
他人に分かるような症状が常に出ていないことや、パニック障害という病気についての正しい知識を持っている方も多くはないために、職場や日常生活などで理解されないことも多く、そのことで苦しんでいる方もおられるという現状があります。
第9話の今回は、『会食恐怖症』について語ります。
■第9話:会食恐怖症







現在、パニック障害という病気を抱えているしらたまママさん。この病気を患ってから、もう20年間という期間が過ぎましたが、その間ごく親しい人を除き、病気のことは公表せずに過ごしています。
パニック障害が発覚した後の話です。もともと外食が大好きだったしらたまママさんが、友人数人と外食をすることになりました。その日のメニューは、前菜、スープ、パン、メイン、デザート、コーヒーと揃ったコース料理。
「気の置けない友人たちと、美味しいものが食べられる!」とウキウキ気分でお店にやってきましたが、なんと、食事中にパニック症状に襲われてしまいます。倒れこんでしまうようなひどい発作ではありませんでしたが、喉の奥が詰まったような感じに始まり、吐き気と腹痛。そして、心の中を侵食する、言い知れぬ焦りと不安感…。
しかし、同席している友人たちは、しらたまママさんの病気のことを知りません。「楽しい場の雰囲気を壊しては…。」と思い、とりあえずトイレに避難します。
『会食恐怖症』とは、「人前でご飯を食べるときに、耐えがたい不安や恐怖を感じた結果、様々な身体的症状が引き起こされる。」というもので、パニック障害と併発しやすいといわれている症状です。人によって症状はさまざまですが、代表的なところでは、「食事中になぜか突然気持ちが悪くなる」「美味しいものを前にして突然食欲がなくなる」といった症状が表れるようです。
この日以来、会食がすっかり苦手になってしまった、しらたまママさん。「でも、テレビで美味しいお店の特集を見ていると、もともとは会食が大好きだから、やっぱり行ってみたくなるんですよね。だから、いつかまた、素敵なお店で美味しいものを友人たちと食べることができるようにと、今はリハビリを兼ねて、近所のカフェでお茶をするようにしています。」と語ってくれました。
「パニック障害」という病気について今以上に正しい知識が広まり、偏見がなくなればと自身の経験を、わかりやすく語ってくださるしらたまママさん、そんな彼女のリアルな日常や思いについて、今後もお届けしていきます。
ご注意:本記事はパニック障害と診断された方の体験記であり、パニック障害の症状等を医学的に説明するものではないことをご理解頂けますと幸いです。
【マンガ記事】しらたまママのパニック奮闘記
パニック障害歴20年のベテランで新米ママのしらたまママさんは、パニック障害という病気を抱えながら、出産を経験し、今も育児の真っ最中。病気によって起こる辛いことも、それを乗り越えて楽しく生きようとすることも、全部含めた、しらたまママさんのパニック障害のリアルをお届けしていきます。
これまでのお話
- 第8話 無理は禁物( https://limo.media/articles/-/13342 )