2019年に老後資金2,000万円問題が話題となり、老後に不安を感じた人も少なくないでしょう。実際のところ老後にお金がかかるのは事実ですから、早い段階で老後資金を作っていくことも大切と言えそうです。

今回は㈱LENDEXが行った「老後に向けた資産形成に関する調査( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000053175.html )」をもとにして、老後資金に関して見ていきましょう。



■老後資金に不安を感じる人は8割。何が不安?



㈱LENDEXが行った「老後に向けた資産形成に関する調査」(調査日:2020年5月12日(火)、調査対象:投資をしている40代後半~60代の男女、調査人数:1,122人、調査方法:インターネット調査、モニター提供元:ゼネラルリサーチ)によると、「老後資金に不安を感じていますか?」という質問に対して79.7%が「はい」と回答しています。



老後資金に「不安」8割…みんなの「資産形成」、どのようなことをしてるの?

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老後資金の不安について(出典:㈱LENDEXの調査より)



具体的にどのようなことに不安を感じているのかというと、以下の点が挙げられました。
・「年金受給額が低い」
・「預貯金に余裕がない」
・「将来収入がなくなった時の蓄えが少ない」
・「年金だけで生活ができないのでは?と不安」
預貯金や年金だけでは老後の生活ができないのではないか。この点に不安を感じているようです。



■老後のために資産形成をしている人は7割強



老後のために資産形成をしているかという質問に関しては、「はい」と回答した人が73.5%となりました。



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老後に向けた資産形成について(出典:㈱LENDEXの調査より)



具体的には「投資(不動産・株式・NISA・FXなど)」が87.4%、「貯蓄」が79.6%、「保険」が37.7% 、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」が17.9%という結果になりました(複数回答可)。貯蓄も大切ですが、それよりも投資などで運用を行なっている人が多いことがわかります。



■資産形成はしっかりとできていないと考える人も4割以上



先ほどの質問で資産形成をしている人は7割以上にのぼることがわかりました。実際にしっかりと資産形成ができているのか?という質問に対しては「全くできていない」が4.9%、「どちらかといえばできていない」が39.8%となり、4割以上が「運用ができていない」と回答しています。



老後に向けて運用に課題を感じている人も少なくないのでしょう。



資産運用の必要性を感じている人は9割超え



老後に向けて投資を行なっている人のうち、資産運用の必要性を感じている人は92.4%となり、多くの人が資産運用が必要だと考えていることがわかります。



老後資金に「不安」8割…みんなの「資産形成」、どのようなことをしてるの?

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資産運用の必要性について(出典:㈱LENDEXの調査より)



実際にどんな方法で資産運用をしようと検討したのかというと、「株式」が79.1%、「投資信託」が67.0%、「不動産」が16.0%となりました。資産運用の王道とも言える「株式」や「投資信託」を検討した人が多い結果となりました。



■リスクが低そうな資産運用を取り入れる人も



運用をするときには同時にリスクも考えることになるでしょう。リスクが低そうだと思う投資について質問したところ、「NISA(少額投資非課税制度)」が38.1%、次いで「iDeCo(個人型確定拠出年金)」が32.4%、「投資信託」が17.8%となりました。



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リスクが低いと思える投資について(出典:㈱LENDEXの調査より)



小額から始められる方法が、リスクが低いのでは?と思われているようです。実際に「少額から開始できる投資は老後に向けた資産形成の一つの選択肢となりますか?」と質問をすると「はい」という回答が80.4%にのぼりました。



■まとめにかえて



老後のための資産形成を真剣に考える人は少なくありません。その中でリスクが少なく小額からできる運用も注目されています。快適な老後を迎えるためにも、早い段階から資産形成を意識して、実際に取り入れていく必要がありそうですね。



参考

「老後に向けた資産形成に関する調査」 ㈱LENDEX( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000053175.html )



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