車を走らせていると、必ず消耗する部品のひとつが「タイヤ」。



車を構成する部品の中で唯一地面に接している部品ですが、交換するにも巷には銘柄も価格も様々なものが並んでいて、何を選べばいいのか悩むこともしばしば。



お金がかかりますから「少しでも安いものを・・・」とついつい思ってしまいますが、あまりにも安いと不安になったりもしませんか?



今回は、タイヤ交換の前に知っておきたい重要なポイントを紹介していきます。



■タイヤの価格は性能の良し悪しにつながる?



タイヤ交換をしようとカー用品店に行くと、タイヤメーカー各社の商品が並んでいます。



コンパクトカーのタイヤでも安いもので1本8,000円程度、高いと倍近くになることもあり大きな価格差があります。



そこで気になるのが「なぜタイヤの値段が違うのか」ということではないでしょうか。



昔から「安かろう悪かろう」とよくいわれるように、安いタイヤは粗悪なのかと思ってしまうかもしれませんが、決してそういうわけではありません。もちろん高いタイヤには高いなりの理由はあります(後述)。



タイヤに限った話ではありませんが、基本的に価格(グレード)が高ければ高いほど性能が高くなるという認識でいて間違いはありません。



■「高いタイヤ」と「安いタイヤ」の違いってなに?



それでは、高いタイヤと安いタイヤの明確な違いについて確認していきましょう。



比較をする際は同一メーカーのタイヤで比較するのが一番ですから、今回はブリヂストン( https://www.bridgestone.co.jp/ )の乗用車用タイヤで確認をしていきます。



ブリヂストンの乗用車用タイヤには様々な銘柄がありますが、価格順で並べていくと上から「レグノ→プレイズ→エコピア→ネクストリー」となります。最上位のレグノと最廉価のネクストリーの決定的な違いは「静粛性」です。



車の走行中、タイヤは路面からの音を拾います。

これはロードノイズと呼ばれるもので、走行中の「ゴー」という音のことを指します。



値段が高いタイヤは静粛性を高めることで快適性を向上させています。



これ以外にも、乗ってみなければわからないポイントも複数あります。例えば、走行中にハンドルを切った時の車の応答性や乗り心地。値段の高いタイヤになればなるほど、タイヤのサイドウォール(側面)が硬くなり、ハンドルを切った際にタイヤが「グニャッ」となって車が横揺れするのを防ぐ効果があります。サイドウォールが硬いとデコボコ道などでの安定性も高くなるので、車に乗っている人に伝わりにくくなります。



1~2トンの車を支えるタイヤですから、タイヤのグリップ性能も非常に重要な要素です。タイヤが地面にあまり食いつかないと、カーブを曲がった時に自分が思う以上に車が曲がらないなどの弊害も出てきます。



もちろん最廉価のネクストリーには必要最低限の性能は担保されています。高級になるにつれてこれらの性能が高くなっていくイメージでしょう。



■タイヤは「命を乗せている」重要な部分であることを忘れずに



最後にお伝えしておきたいのは、「タイヤ選びの重要性」です。



非常に安価な海外製タイヤをすべて否定するわけではありませんが、価格を最優先にするのではなく性能とのバランスを加味したうえでタイヤ選びをすることをおすすめします。



タイヤは命を乗せて走っている重要な部品です。数万円節約するのは大切ですが、万が一の時を考えるのであれば、少しでも性能の高いタイヤを選ぶ方が良いのではないかと筆者は考えます。



かといってタイヤを買う時にお試しをすることはできませんから、事前に調べることやプロのアドバイスに耳を傾けることが必須となるでしょう。



■まとめ



タイヤは人間に例えるならば靴に相当します。車に「良い靴」を履かせてあげることは、快適性を高めるだけではなく、将来起こり得るリスクを回避できる可能性も高めます。



高いタイヤを履いているからといって事故が起こらないということではありませんが、少しでも危険の芽を摘むということが車に乗る上で大切なのではないでしょうか。



参考

「タイヤサイト」( https://tire.bridgestone.co.jp/ )ブリヂストン



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