新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による緊急事態宣言は一旦解除されましたが、時事ドットコムニュース「企業に「在宅7割」要請へ 大人数会合自粛を―政府( https://www.jiji.com/jc/article?k=2020072600306&g=eco )」によると、先月末には政府が「在宅7割要請」の発表を行い、改めて「自宅で過ごす」という新しい生活様式の重要性が認識されました。外食ではなく、自宅でレストランの味を楽しめる「フードデリバリーサービス」を利用する人は、今後ますます増加していくでしょう。



フードデリバリーサービスの国内での先駆者と言えばUber Eatsです。筆者が住む北海道札幌市でも、2020年7月28日から満を持してUber Eatsのサービスが開始となりました。



一方、Uber Eatsに先駆けて札幌でのデリバリーサービスを開始していたのが、北欧発の「おもてなしフードデリバリー」Woltです。首都圏ではまだ耳にしないWoltとは一体どんな企業なのでしょうか。



■Woltとは



札幌ではUber Eatsより有名!?北欧発おもてなしフードデリバリー「Wolt」とは

フィンランドに本社を置くWolt Enterprises Oyは、ヨーロッパを中心に22ヵ国80都市でフードデリバリー事業 Wolt(ウォルト)を展開しています。その日本法人である Wolt Japan株式会社は、2020年3月26日に広島市内でサービスを開始。その後、札幌と仙台でサービスをスタートさせています。



Woltの仕組みは先に紹介したUber Eatsと同じです。アプリやインターネット上で、Woltに登録されているレストランから食事を注文でき、自宅などの指定した場所まで食事を配達してもらうことができます。Woltの最大の特徴は「質の高い顧客体験」です。Woltでは、ユーザー、レストラン、配達パートナーに対し、それぞれ1分以内に返答することをモットーとしています。そういった対応から、App Storeでは4.8/5、Google Playでは4.7/5の高評価を受けています。



また、地元の人気レストランを取り揃えているという点もWoltの人気の秘密です。並ばなければ入店できないような名店の食事も、Woltなら自宅で好きなことをしながら待つことができるため、手軽に利用できます。



■ウィズコロナ時代に配慮したサービスも



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に配慮し、Woltの公式サイト「コンタクトレス配達について( https://wolt.com/ja/jpn/hiroshima/article/covid-19_jp )」によると、アプリ上には「コンタクトレス配達」機能があります。配達注文を行う際に「コンタクトレス配達」を希望すると、玄関やドア前などへ、配達員が食事を置いておく「置き配達」が可能になります。



■Woltは、6月25日に札幌市内でのサービスを開始



札幌ではUber Eatsより有名!?北欧発おもてなしフードデリバリー「Wolt」とは

Woltの創業の地であるフィンランドのヘルシンキと北海道札幌市は、どちらも美しい自然に囲まれ、長い冬には雪が降り積もります。国は違いますが、そういった共通点から生活環境にも類似点が多く、日本でのサービス展開二都市目として北海道札幌市が選ばれたということです。



現在配達が行われているエリアは、札幌市の中心である中央区をはじめ、西区、北区、東区、白石区、豊平区などの一部地域ですが、今後順次エリアが拡大される予定ということです。



札幌ではUber Eatsより有名!?北欧発おもてなしフードデリバリー「Wolt」とは
さらに、サービス開始時には60店舗だった加盟店も、現在は150店舗まで拡大。スープカレーやジンギスカン、ラーメンなど個性的な食文化が根付く札幌市には、地元で愛される名店から今注目の話題店など、幅広いジャンルのお店がたくさん。今後サービスエリアの拡大とともにさらに多くのお店が加盟することが期待されます。

Woltの配達料は、お店から1.5㎞以内の配達であれば一律199円です。その後、500mごとに50円が追加となります。



※2020年7月時点の情報です。



■Uber Eatsは、7月28日に札幌市内でのサービスを開始



一方、2016年に東京でサービスを開始したUber Eatsは、アメリカ生まれのフードデリバリーサービスです。世界中の500以上の都市でサービスを利用でき、日本国内では24都市でサービスを開始しています。北海道札幌市においては、Woltから一足遅れましたが、2020年7月28日にサービスが開始となりました。



現在札幌市内でUber Eatsによる配達が行われているエリアは、札幌駅を中心とした市街地(中央区、白石区、東区、北区の一部のエリア)に限られています。Woltと同様にこちらも今後順次エリアが拡大される予定ということです。Uber Eatsの公式サイトによると、現在札幌市での加盟店数は66軒となっています。



Uber Eatsの配達料は、全ての注文に対し配送手数料が320円かかります。自宅近所のお店から注文する場合はWoltの方がお得になり、自宅から離れたお店から注文する場合は、場所によってはUber Eatsの方がお得になる可能性があります。また、Uber EatsでもWoltと同様に置き配達の機能があります。



※2020年7月時点の情報です。



おわりに

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を防ぐためには、人と人との接触を避けるのが重要ですが、時には息抜きしながらストレスを溜めない工夫も必要です。

自宅でレストランの味を楽しめるWoltやUber Eatsなどのフードデリバリーサービスは、これからの私たちの生活に欠かすことのできないサービスになっていくことでしょう。



時事ドットコムニュース「企業に「在宅7割」要請へ 大人数会合自粛を―政府( https://www.jiji.com/jc/article?k=2020072600306&g=eco )」
PRTimes「おもてなしフードデリバリー「Wolt」札幌での加盟数150店舗を突破!( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000051508.html )」
Wolt「コンタクトレス配達について( https://wolt.com/ja/jpn/hiroshima/article/covid-19_jp )」
Uber Eats「UberEATS、東京で開始!( https://www.uber.com/ja-JP/newsroom/ubereats-4/ )」「Uber Eats、札幌でサービス開始!( https://www.uber.com/ja-JP/blog/ubereats-meets-sapporo/ )」「札幌での出前( https://www.ubereats.com/jp/location/sapporo )」



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