■【東京株式市場】 2020年9月2日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、連日の薄商いの中で上値を切り上げる
2020年9月2日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,247円(+109円、+0.5%) 反発
- TOPIX 1,623.4(+7.5、+0.5%) 反発
- 東証マザーズ株価指数 1,172.9(+18.4、+1.6%) 3日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,228、値下がり銘柄数:846、変わらず:97
- 値上がり業種数:24、値下がり業種数:9
- 年初来高値更新銘柄数:63、年初来安値更新銘柄数:2
東証1部の出来高は9億7,648万株、売買代金は1兆8,785億円(概算)となりました。出来高は前日よりやや減りましたが、売買代金は前日並みでした。
自民党総裁選の行方が見えてきたことで特段材料のない模様眺めムードが支配的となり、売買代金は連日で2兆円を下回る厳しい薄商いとなっています。
そのような中、米国株式相場の上昇を好感し、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。終値も3桁の上昇となる反発で引けています。取引時間中の高値は23,287円(+149円)、安値は23,170円(+32円)となり、値幅(高値と安値の差)は約117円でした。
なお、TOPIXも同じような値動きで反発となりました。
■東証マザーズ株価指数は3日続伸、売買代金は95日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億1,403万株、売買代金は3,637億円となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は大幅増加となりました。
個人投資家の物色意欲が拡大し、売買代金は95日連続で1,000億円を超え、さらに14日連続で2,000億円を上回る高水準となっています。なお、この日の売買代金は今年最高を記録しました。
また、株価指数も3日続伸となり、約2年4カ月ぶりの高値水準を付けました。気が付けば1,200ポイントを狙う位置を固めつつあるようです。
■エムスリーが再び上場来高値を更新、料金引き下げ懸念のKDDIは6日続落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- エムスリー(2413)
- ファナック(6954)
- 東京エレクトロン(8035)
大型株では、エムスリーが上場来高値を更新し、テルモ(4543)が年初来高値を更新しました。
また、ハイテク株では電子部品株の一角が買われ、村田製作所(6981)が大幅高となり、TDK(6762)も大きく値を上げています。
その他では、依然として任天堂(7974)の物色が続いており、連日で年初来高値を更新したことが目を引きました。なお、連日で大幅上昇だった三井物産(8031)などの商社株は概ね小幅高に止まっています。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- KDDI(9433)
- アステラス製薬(4503)
- 日本化薬(4272)
従前より携帯料金の引下げを唱えていた菅官房長官が次期首相候補として有力視され始めたことから大幅安が続いた通信株は、概ね落ち着きを取り戻しています。
しかし、KDDIだけは下げ止まりの気配が乏しく、これで3日連続して日経平均株価の下落寄与トップとなり、終値では6日続落となりました。
また、自動車株が総じて軟調に推移し、ホンダ(7267)、SUBARU(7270)、日産自動車(7201)が大きく値を下げいます。
その他では、高島屋(8233)や三越伊勢丹ホールディングス(3099)など百貨店株が冴えない値動きとなったことが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、ミクシィ(2121)が年初来高値を更新し、メルカリ(4385)も大幅高となりました。