■【東京株式市場】 2020年9月7日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、米国市場の休場で積極的な売買はなし
2020年9月7日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,089円(▲115円、▲0.5%) 続落
- TOPIX 1,609.7(▲6.8、▲0.4%) 続落
- 東証マザーズ株価指数 1,117.4(▲22.4、▲2.0%) 3日続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,277、値下がり銘柄数:817、変わらず:78
- 値上がり業種数:16、値下がり業種数:17
- 年初来高値更新銘柄数:40、年初来安値更新銘柄数:1
東証1部の出来高は10億6,261万株、売買代金は1兆9,245億円(概算)となりました。出来高は先週末並みでしたが、売買代金は小幅増加となっています。
目立ったニュースがない中、米国市場が3連休(月曜日はレイバーデーで休場)のため市場参加者が少ないことで、模様眺めムードが継続しました。売買代金は4日連続で2兆円を下回りましたが、極端な薄商いではなかったようです。
そのような中、日経平均株価も方向感に乏しい値動きとなり、やや膠着感が強まりました。最後は続落で引けましたが、終値で23,000円台は維持しています。取引時間中の高値は23,218円(+13円)、安値は23,086円(▲119円)となり、値幅(高値と安値の差)は約132円でした。
なお、TOPIXも同じような値動きで続落となっています。
■東証マザーズ株価指数は3日続落、売買代金は98日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は9,734万株、売買代金は2,125億円となりました。出来高は先週末より小幅増加となりましたが、売買代金は減少しています。
売買代金は98日連続で1,000億円を超え、さらに17日連続で2,000億円を上回る高水準を維持しましたが、やや盛り上がりに欠けた商いだったと言えましょう。
また、株価指数は売り物に押された結果、3日続落で引けました。これで1,200ポイント回復は、いったん遠のいた形になったようです。
■ソフトバンクGが一時▲8%超安の急落、東京五輪開催への言及で電通Gが大幅高
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ファナック(6954)
- ファーストリテイリング(9983)
- NTTデータ(9613)
過去最大級と懸念された大型台風10号による被害が極めて限定的に止まったことで、九州旅客鉄道(9142)や西日本旅客鉄道(9021)などのJR株、日本航空(9201)などの空運株が買い戻されて上昇しました。
また、取引時間中にIOC委員が新型コロナの状況にかかわらず2021年の東京五輪が開催されるだろうと発言したことを好感し、五輪開催による業績へのインパクト期待で電通グループ(4324)が一時+7%高へ急騰し、終値も+5%弱高となっています。
その他では、中国の景況感改善を示す指標が出たことで、機械株の一角が大きく買い戻され、ファナックが一時+8%高に迫る急騰となり、オークマ(6103)、DMG森精機(6141)、THK(6481)などが大幅高となったことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- 東京エレクトロン(8035)
- KDDI(9433)
先週後半から顕著となった米国ハイテク株安による損失計上懸念が拭えないソフトバンクグループが売られ、一時▲8%超安まで急落し、終値も▲7%超安の急落のまま引けました。
また、半導体関連株の一角も売られ、東京エレクトロンの他、SCREENホールディングス(7735)が▲5%弱安まで急落し、ディスコ(6146)も▲4%弱安まで大幅下落しています。
その他では、株価上昇が続いてきた小売り株の一角が利益確定売りに押され、ウエルシアホールディングス(3141)、ケーズホールディングス(8282)、西松屋チェーン(7545)などが大幅下落で引けたことが注目されました。