■【東京株式市場】 2020年9月9日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、メジャーSQを前に利益確定売りが増加の模様
2020年9月9日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,032円(▲241円、▲1.0%) 反落
- TOPIX 1,605.4(▲15.4、▲1.0%) 反落
- 東証マザーズ株価指数 1,131.7(▲6.9、▲0.6%) 反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:588、値下がり銘柄数:1,497、変わらず:87
- 値上がり業種数:4、値下がり業種数:29
- 年初来高値更新銘柄数:36、年初来安値更新銘柄数:0
東証1部の出来高は13億6,045万株、売買代金は2兆4,180億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。3連休明けの米国市場が再び急落したこと等からリスクオフモードが強まり、利益確定売りが多く出たと見られます。
そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移し、反落のまま引けました。ただ、今週金曜日のメジャーSQを前に、米国株に比べると下落は限定的だったようです。取引時間中の高値は23,059円(▲215円)、安値は22,878円(▲396円)となり、値幅(高値と安値の差)は約181円となりました。
なお、TOPIXも同じような値動きで反落となりました。
■東証マザーズ株価指数は反落、売買代金は100日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は9,338万株、売買代金は1,704億円となりました。出来高は前日より増加しましたが、売買代金はやや減っています。
これで売買代金はついに100日連続で1,000億円を超えたものの、個人投資家の物色意欲は小休止の感があります。
また、利益確定売りが多く出た結果、株価指数は反落となりました。ここから1,200ポイント回復を目指すのか注目されましょう。
■ソフトバンクGが一時▲7%安の急落で5日続落、ハイテク株ではNECが買い戻され上昇
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ダイキン工業(6367)
- コナミホールディングス(9766)
- オムロン(6645)
前日に一時急落した任天堂(7974)が買い戻されて値を上げ、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)も小幅高となりました。
また、総じて下落が目立ったハイテク株では、NEC(6701)が大幅高となり、日立製作所(6501)も小幅上昇ながら逆行高で引けています。
その他では、中国の景況感改善期待からコマツ(6301)と日立建機(6305)が買い戻されましたが、上昇は限定的に止まりました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- ファーストリテイリング(9983)
- 東京エレクトロン(8035)
大型株ではソフトバンクグループが下げ止まらず、この日も一時▲7%安まで急落し、約1カ月前に付けた年初来高値(7,077円)から約▲23%下落となりました。その後に買い戻されて終値は▲3%弱安まで下げ幅を縮小しましたが、それでも5日続落となっています。
また、前日に“菅発言”で大爆騰した富士製薬工業(4554)があっという間に暴落し、あすか製薬(4514)も急反落で引けました。
その他では、長期金利の下落などを背景に、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株が大幅安となり、三井不動産(8801)など不動産株も大きく値を下げたことが注目されました。